「いろんな比較サイトを見たけど、難しくて結局ゲーミングPCの選び方がよくわからない!」
「難しいことはいいからおすすめのゲーミングPCを教えて欲しい!」
ゲーマーがゲーミングPCを購入するときには、必ずスペックで迷うと思います。
しかしインターネットを検索してみると、PCマニア向けの詳細な比較記事や、逆に「書いてる人絶対ゲーマーじゃないだろ……」という記事が見つかったりします。
この記事は、現役ヘビーゲーマーかつPC好きな私マルセル北村が、ゲーマーのための簡単なゲーミングPCの選び方について書いた記事です。

本来ゲーマーが考える必要のない、細かいスペックの比較などはそぎ落とし、しかし要点は押さえて快適なゲーミングライフを送るためのゲーミングPC選びをサポートします。
私自身はPCも好きですが、ゲーミングPCはあくまでもゲームをするための道具として捉えているので、ゲーマー目線でのゲーミングPC選びの要点がわかります。
この記事を読むことで、簡単に時間をかけず、プレイしたいゲームがプレイできるゲーミングPCを選んで購入することができます。
しかし、この記事が「長えよ!」と思う方は究極に簡略化した以下の記事をまず読んでみてください。

今回は、一般的なゲーミングPCの選び方について軽く説明した後、本題である「グラボから選ぶゲーミングPCの選び方」を解説したいと思います。
非常に長い記事になってしまいましたので、本題の「ゲーミングPCにおすすめのグラボ」から読みたい方はこちらをクリックして飛ばしてください。
「私が組むなら」という視点で、現状個人的におすすめするゲーミングPCの構成については以下の記事をご覧ください。

ところで私はデスクトップじゃなくてゲーミングノートPCを検討してるんだけど……
私は、基本的にゲーミングノートPCをおすすめしていません。
詳細については以下の記事をご覧ください。

当サイトのゲーミングPCの選び方に関する記事が網羅された総まとめ記事は以下をご覧ください。
BTOゲーミングPCの選び方のポイント
最初に、結論として簡単で確実なBTOゲーミングPCの選び方を提示します。
基本的に、ゲーマーがBTOゲーミングPCを購入する場合はグラフィックボード(グラボ)だけ検討すればそれで十分です。

グラボは、ゲーミングPCの性能を最も大きく左右するパーツです。
ゲーミングPCにおいては、グラボ以外のパーツは添え物と言っても過言ではありません。
そして、今からゲーミングPCを買うなら基本的に選ぶべきグラボはわずか3つしかないと言えます。

実質3択です。どうでしょう、簡単に思えてきませんか?
まずは自分の望む解像度に合わせてグラボを選ぶ
まず、以下のフローチャートに沿ってグラボを選びます。

メモリ容量を見る
次に、メモリ容量を確認します。
メモリの容量は32GBが望ましい。最低でも16GBにする。
以上です。ね、簡単でしょう?

みんな難しく考えすぎだと思うのです。
ゲーミングPCの選び方のポイント
ゲーミングPCの選び方のポイントをお伝えします。
これをわかっていないと、どのゲーミングPCを買えば良いのか長い時間迷い続け、人生の貴重な時間を浪費することになります。
逆にこの考え方を身につけられれば、快適なゲーミングライフはすぐそこです。
グラボを最優先に考える
ゲーミングPCを購入するとき、大量のベンチマークを比較したり、細かくパーツの性能を比較するのはナンセンスです。

そのあたりのことは「PCが趣味」の人が行うことで、「ゲームが趣味」のゲーマーが行う必要はありません。
ゲーマーがゲーミングPCを購入したいと思うとき、他のパーツには目もくれず、グラボだけを選べばいいです。
他のパーツはグラボの足を引っ張らない程度で良い

CPUやメモリはどう選べばいいの?
極論、選ぶ必要すらありません。
まともなBTOゲーミングPCショップでグラボを選択すれば、他のパーツは大体グラボに適したものになっています。
CPUやメモリで重要なのは、グラボの足を引っ張らない(ボトルネックにならない)ことです。
神経質に性能比較する必要は全くありません。
初心者がやってはいけない間違ったゲーミングPCの選び方
上記の選び方を踏まえて、逆に初心者の方がやってはいけないゲーミングPCの選び方を紹介します。
次の思考を見てください。

お金もないし、やりたいゲームが1つだけだから、とりあえずこのゲームをプレイできるくらいのゲーミングPCを調べてメルカリで買おうかな……
この考え方には、ゲーミングPCを選ぶ時に危険な思考がいくつも含まれています。それが以下の4つです。この考え方は捨てましょう。
- ギリギリのスペックのゲーミングPCを選ぶ
- やりたいゲームの推奨スペックに合わせてゲーミングPCを選ぶ
- 値段を重視して中古、個人取引で販売されているゲーミングPCを選ぶ
- ゲーミングPCの細かい性能を気にしすぎる
ギリギリのスペックのゲーミングPCを選ぶ
仮にやりたいゲームが一つだけだとしても、そのゲームをプレイできるギリギリのスペックのゲーミングPCを選んではいけません。
なぜなら、他にやりたいゲームができた時に対応できない可能性が高いというのが理由の1点目。
そして、本当にそのゲームしかやらなかったとしても、最近のゲームはアップデートがあることを忘れてはいけません。
ゲームがアップデートされることで、事実上の要求スペックが上がってしまうとギリギリのスペックのゲーミングPCでは太刀打ちできません。
そのため、必要なスペックギリギリを攻めてゲーミングPCを買ってはいけません。
やりたいゲームからゲーミングPCを選ぶ

え!でもやりたいゲームがあるからゲーミングPCを買うのに?
ごもっともです。しかし、最近のゲームは、RTX3060以上を搭載したゲーミングPCであればよっぽどのゲームでなければ動きます。
また、公式サイトなどに書いてあるPCゲームの推奨動作スペックはあまりアテになりません。
そのため、ゲーミングPCを選ぶ時は、自分が1番やりたいゲームが「よっぽどのゲーム」に当てはまるかどうかのみ確認して、ゲーミングモニターの解像度と目標フレームレートを基準にしてグラボを選ぶのが良いです。
値段を重視して中古、個人取引で販売されているゲーミングPCを選ぶ
あなたがゲーミングPCを買うのはなんのためでしょうか?
ゲームをするためですね。
どんなに安いゲーミングPCを買っても、ゲームが出来なければ本末転倒です。
中古や、個人がメルカリなどのフリマアプリで販売しているゲーミングPCは安いため、初心者の方が手を出しがちです。
しかし、そういったゲーミングPCは、大手BTOパソコンショップのゲーミングPCのようにバランスのいいパーツ選びがされていないことも多く、総じて自作経験者などのパーツの良し悪しがわかる上級者向けです。

初心者がこういったゲーミングPCに手を出すのは、ひのきのぼうで魔王に挑むようなものです。
保証も初期不良対応のみということが多く、安いと思っていたら結果的に高く付くこともありえます。
おとなしくRTX3060以上のグラボが搭載された大手BTOパソコンショップのゲーミングPCを選びましょう。
ゲーミングPCの細かい性能を気にしすぎる
繰り返しになりますが、あなたがゲーミングPCを買うのはなんのためでしょうか?
ゲームをするためですね。
細かい性能を気にしすぎて、ゲーミングPCを選ぶのに時間をかけ過ぎるのは本末転倒です。
「勉強しようとしてるのに、えんぴつ選びに1週間かけている人」がいたら滑稽だと思いませんか?
早く良いゲーミングPCを買って、快適なゲーミングライフを送りましょう。
ゲーミングPCを構成する主なパーツ3つ
この項では、ゲーミングPCを構成する主なパーツ3つについて解説します。
当然、他にもパーツはあるのですが、これら3つが核となります。
GPU(グラフィックボード、グラボ)
最重要パーツです。ゲーミングPCにおいては、これ以外のパーツはおまけと言っても過言ではありません。
グラボとは、グラフィックボードの略です。そしてグラフィックボードとは、GPU(グラフィックス・プロセッシング・ユニット)を載せた板のことです。

……つまりどういうこと?
まあ、別にグラボが何なのかを理解する必要は特にありません。もし、もっと詳しく知りたい方は以下の記事を参照ください。
重要なのは、パソコンのグラフィック機能を司るパーツがグラボであり、ひいてはゲーミングPCのゲーミング性能に最も影響するパーツがグラボであるということです。
CPU
CPU(Central Processing Unit、中央処理装置)は、コンピューターの”脳”と言えるパーツであり、コンピューターが動作するために必要不可欠な部品です。
ですが、ゲーミングPCではさほど重視されません。重要なのはグラボの足を引っ張らないCPUを選ぶことです。

間違ってもCPUを優先してゲーミングPCを選ばないでください。絶対に後悔します。
メモリ
メモリは、PCの根幹をなすパーツの一つです。
メモリはしばしば「デスク」に例えられます。デスクが大きい方が一度にたくさんの作業ができるのと同様に、メモリ搭載量が多い方がパソコンで一度にたくさんの作業ができます。

メモリは最低16GB、32GBあれば安心とだけ覚えておけばそれで十分です。
グラボの選び方
では、そんな最重要パーツであるグラボはどう選べば良いのでしょうか。
この項では具体的なグラボの選び方について紹介していきます。
GPUのメーカーについて
まず、GPUのメーカーについてです。
ゲーミングPCのグラボに搭載されているGPUは、現状3社が製造しています。
- 「NVIDIA」の「Geforce」(RTX〜)
- 「AMD」の「RADEON」
- 「intel」の「Arc」
各社様々な企業努力を行なっているわけですが、現状一般ゲーマーは「NVIDIAのGeforce」(RTX〜)一択なので他のGPUは忘れてもらって大丈夫です。

RADEONやArcは、マニア向けと言わざるを得ません。
ちなみに、「NVIDIAのGeforce」が載ったグラボは様々なメーカー(例えばASUSやギガバイトなど)が製造・販売しています。
もし、グラボのメーカーで悩むようなことがあれば以下の記事をご覧ください。
グラボは解像度と目標フレームレートから選ぶ!
当然ゲームによってゲーミングPCに必要な性能は変わるのですが、世の中にあるたくさんのゲーム全てについて個別に検討するのは現実的ではありません。
そこでおすすめなのが、「目標解像度とフレームレート」からグラボを選ぶという方法です。
グラボに求められる性能は、目標解像度とフレームレートで大きく変化します。
解像度とフレームレートについては、自分がプレイしたいゲームの種類に応じて選択する必要があります。
……とはいえ、「対戦型FPSをやるならモニターは小さい方がいい(≒解像度は低いほうがいい)」、「デスクの奥行きがあまりない場合モニターは小さい方がいい」という程度で、それ以外についてはどこまで自分が画質・フレームレートを求めて金を出せるかという話になってきます。

迷ったら、以下のどちらかのスペックのゲーミングモニターが安牌です。
- 24インチ、フルHD、144hz
- 27インチ、WQHD、144hz
解像度 | リフレッシュレート | |
競技系FPS | フルHD、WQHD | 144Hz以上 |
ソロゲー | WQHD、4K | 60Hz以上 |
ゲーミングPCに搭載する価値のある3つのグラボ
以上を踏まえて、購入するゲーミングPCに搭載するグラボを選びます。

実は、値段とスペックを比較すると、現状おすすめできるグラボは3択に絞られると考えています。
それが以下になります。グラボは色々ありますが、この中から選べば間違いありません。
- RTX4090
- RTX4070ti
- RTX3060
基本的に、これら3つのグラボ以外は選ぶ必要がないと考えています。
これら3つのグラボはどれも差別化されており、コスパがよく、それぞれに明確な役割とターゲットが存在しています。
これから順番に解説していきますが、先にこれらグラボの特徴をまとめたわかりやすい表を公開しておきます。
項目 | RTX4090 | RTX4070ti | RTX3060 |
---|---|---|---|
性能 | とても高い | 高い | 低い |
価格 | とても高い | 高い | とても安い |
ターゲット | 究極を求める人 | ほとんど全ての人 | ライトユーザー |
コスパ | 良い | 良い | 良い |
ゲーミングPCに搭載するグラボの選び方とそれぞれの特徴
まず、NVIDIAが公開している上記3つのグラボの性能を比較表で紹介します。
RTX4090 | RTX4070ti | RTX3060 | |
CUDAコア数 | 16384 | 7680 | 3584 |
ベースクロック | 2230MHz | 2310MHz | 1320MHz |
メモリタイプ | GDDR6X | GDDR6X | GDDR6 |
VRAM容量 | 24GB | 12GB | 12GB |
メモリバス幅 | 384bit | 192bit | 192bit |
TGP(電力) | 450W | 285W | 170W |

まあ、上記の比較表を見て良し悪しがわかる方なら当サイトを見る必要ないと思いますので、気にしなくていいです。
では、これらのグラボについて順番に私が考える特徴を述べていきます。
RTX4090
RTX4090の特徴は以下のとおりです。
- 現行の一般ユーザー向けグラボの中で、頭2つくらい飛び抜けた最高レベルのスペックを誇るグラボです。
- 価格は圧倒的に高いですが、その分性能も圧倒的なため、コスパは優れています。
- 4K高フレームレートで重いゲームをプレイしたい、MOD盛り盛りでオープンワールドゲーをしたいなどの希望がある場合、RTX4090を購入する必要があります。
- 一方、ほとんどの用途ではオーバーパワーなグラボであることは否めません。

「ハイエンドグラボはニッチなのでコスパが悪い」というのが通例だったのですが、RTX4090はその常識を覆しました。RTX4090はコスパのいいグラボです。
とはいえ絶対的な価格は高いので、人を選ぶグラボなのは間違いありません。
RTX4070ti
RTX4070tiの特徴は以下のとおりです。
- RTX4000番台のミドルグレードのグラボです。
- ミドルグレードといいつつ、VRAM以外前世代のハイエンドであるRTX3090tiとほぼ同等のスペックを誇ります。
- 元々は「RTX4080」としての販売を予定されていたという事情もあり、高い基本スペックを持ちます。
- 4070tiを買っておけば、WQHD以下のほぼ全てのゲーミング環境に対応できます。
- そのため、今から3070以上の3000番代のグラボを買うくらいなら、4070tiを買うことをおすすめします。

RTX4070tiは器用万能なグラボです。少し価格は張りますが、これを買っておけば間違いないと断言できる極めてコスパの良いグラボです。
なお、RTX4080については、価格と性能が釣り合っていないためおすすめしません。
RTX3060
RTX3060の特徴は以下のとおりです。
- RTX3060は、前世代のグラボの中で最も廉価なグラボですが、高すぎない解像度、高すぎないリフレッシュレートならほとんどのゲームで問題なくプレイできます。
- RTX4060、4060tiがとても褒められる製品ではないため、RTX3060のコスパが依然として優れています。
- e-sports向けタイトルはフルHD 144fps、オープンワールド系などはWQHD 60fpsのように使い分けることで様々なゲームに対応できます。
- また、上位機種のRTX3060ti、3070、3070ti、3080よりも多い12GBのVRAMを積んでいるのも大きな魅力です。
- そのため、非常にコスパに優れたグラボであるといえます。

RTX3060は、現実的に手を出しやすい価格帯でまともなスペックを持つグラボです。
何故か酷評されているのをよく見るグラボなのですが、私もRTX3060搭載ゲーミングPCを持っており、色々なゲームをプレイしていて不満に思ったことはありません。
逆にRTX3060を下回るスペックのグラボだと、ゲーミング環境で我慢しなければならないことが多くなってくるのでおすすめしません。
それぞれのグラボを搭載したおすすめゲーミングPC3選
それでは、おすすめする各グラボを搭載したゲーミングPCを、具体的な製品名を挙げて紹介していきます。
どのBTOパソコンショップがいいのか悩んでいるという方は先に以下の記事をご覧ください。
RTX4090搭載ゲーミングPC
RTX4090を搭載したおすすめゲーミングPCについては以下の記事でも紹介しています。
ここでは、上記記事に掲載しているもののうち代表的なものを紹介します。
パソコン工房のRTX4090搭載ゲーミングPC

CPU | Ryzen 7 7800X3D |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 4090 / 24GB (GDDR6X) |
メモリ | 32GB (DDR5-4800、16GB×2) |
ストレージ | 1TB SSD (M.2規格 / NVMe接続) |
電源 | 1000W PLATINUM認証 |
- 実質的に現状のゲーミングPC最強構成
- しかし50万円切りの価格
- メモリ32GB標準搭載
- 240mm簡易水冷CPUクーラー標準搭載

国内外から評価される「iiyama」ブランドを持つパソコン工房は、他社と比べて価格が安く、極めてコスパのいいゲーミングPCを提供しています。
ゲーミング最強CPUの一角「Ryzen 7 7800X3D」を搭載し、同時にゲーミング最強GPU「RTX4090」を搭載する、まさに「ゲーミング最強」のゲーミングPCです。
現行最新のDDR5メモリを搭載しており、32GB標準搭載でこの価格です。
240mmの簡易水冷CPUクーラーが標準です。実は、Ryzen7800X3Dは発熱量が少ないので240mmでも十分です。
総じてバランスの取れた構成で、パソコン工房らしく重要でない部分を削ってコストカットしていることがうかがえて好印象です。

ほぼ同じ構成で、ケースがかっこよくなったモデルもあります。
ドスパラのRTX4090搭載ゲーミングPC

CPU | Intel Core i7-14700KF |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 4090 / 24GB (GDDR6X) |
メモリ | 32GB (DDR5-4800、16GB×2) |
ストレージ | 1TB SSD (M.2規格 / NVMe接続) |
電源 | 1000W GOLD認証 |
- 低価格。RTX4090搭載で50万円を切っている
- インテルのゲーミング最強クラスのCPUを搭載
- 240mm簡易水冷CPUクーラー標準搭載

ドスパラが販売しているゲーミングPCです。ドスパラのPCケースは一目で「ガレリア」とわかるのが特徴的ですね。
RTX4090、14700KFを搭載し、メモリも32GB搭載。ストレージも1TB積んでおり、同様の条件のゲーミングPCの中では相当安価です。
インテル派ならこのゲーミングPCが選択肢に入るでしょう。
RTX4070ti搭載ゲーミングPC
RTX4070tiを搭載したおすすめゲーミングPCについては以下の記事でも紹介しています。
ここでは、上記記事に掲載しているもののうち代表的なものを紹介します。
ツクモのゲーミングPC

CPU | intel core-i7 13700KF |
GPU | GeForce RTX 4070 Ti 12GB GDDR6X |
メモリ | 32GB (DDR4-3200、16GB×2) |
ストレージ | 1TB SSD (M.2/NVMe接続) |
電源 | 850W GOLD認証 |
- メモリ32GBを標準搭載
- 光学ドライブを標準搭載

パソコンショップの老舗、ツクモが販売するゲーミングPCです。
RTX4070ti搭載ゲーミングPCに適したCPUである13700KF、そしてストレージ1TBとメモリ32GBを標準搭載しています。
また、珍しく光学ドライブが搭載されているのも特徴と言えるでしょう。
ただし空冷CPUクーラーなので、可能なら購入後にCPUの電圧制御を検討してもいいと思います。
パソコン工房のRTX4070ti搭載ゲーミングPC

LEVEL-R779-LC137KF-UL2X [Windows 11 Home]
CPU | Core i7-13700KF |
GPU | GeForce RTX 4070 Ti 12GB GDDR6X |
メモリ | 32GB (DDR5-4800、16GB×2) |
ストレージ | 1TB SSD (M.2/NVMe接続) |
電源 | 800W GOLD認証 |
- 極めてバランスの取れたパーツ構成と価格
- どんなゲームにも対応できる強力さを持つスキのない構成
- 360mm簡易水冷CPUクーラー標準搭載

国内外から評価される「iiyama」ブランドを持つパソコン工房は、他社と比べて価格が安く、極めてコスパのいいゲーミングPCを提供しています。しかも保証もしっかりしています。
特記すべきこととして、このモデルはゲーミングPCとしては最高レベルのCPUと、最新規格のDDR5メモリを搭載しています。
さらに360mmの簡易水冷CPUクーラーがついてこの価格。いいゲーミングPCと言えるでしょう。

同じ構成でRGBビルドのかっこいいゲーミングPCもあります。
RTX3060搭載ゲーミングPC
RTX3060を搭載したおすすめのゲーミングPCについては以下で紹介しています。
ここでは、上記記事で紹介している中でもっともおすすめな1モデルのみ抽出してご紹介します。
【一番おすすめ】ツクモのRTX3060搭載ゲーミングPC

CPU | intel Core i5 13400F |
GPU | GeForce RTX 3060 |
メモリ | 16GB (8GB×2) |
ストレージ | 1TB SSD (M.2規格 / NVMe接続) |
電源 | 750W GOLD認証 |
- 即納モデル(非BTO。カスタマイズは不可)
- その代わり圧倒的なコスパを誇る
- ストレージも標準で1TB搭載
- カスタマイズせずともバランスの取れた構成でコスパは最高峰

PCパーツショップ老舗であるツクモのゲーミングPCです。
RTX3060かつ13400F、SSDが1TBでこの価格なのでめちゃくちゃ安いです。価格を重視しているであろうRTX3060ユーザーには最適です。
正直、RTX3060搭載機が欲しいなら、コスパ的にはこのゲーミングPCを買っておけば良いと思います。
即納モデルなのでカスタマイズはできませんが、カスタマイズなしでも完成されたスペックを持っています。
結局どのグラボを搭載したゲーミングPCを選べば良いのか?
これまでの解説を踏まえ、最終的にどういった方がどのグラボを選ぶべきかをお伝えします。
まず、これまでの解説を全てまとめて、わかりやすい表にしましたのでご覧ください。
項目 | RTX4090 | RTX4070ti | RTX3060 |
---|---|---|---|
性能 | とても高い | 高い | 低い |
価格 | とても高い | 高い | とても安い |
ターゲット | 究極を求める人 | ほとんど全ての人 | ライトユーザー |
コスパ | 良い | 良い | 良い |
この表を見ていただければわかると思いますが、ほとんどの方はRTX4070tiかRTX3060搭載ゲーミングPCを購入すればオーケーです。

お金があって最新のゲームを高設定でプレイしたい方は4070ti、お金を節約してある程度の設定でゲームをプレイしたい方は3060を購入しましょう。
4090については、究極を求める人が価格を度外視して購入するものです。一般人には必要ありません。
ただ、4090は過去のハイエンド機と違ってちゃんと価格に見合う性能を持っているので、3090などよりは購入する理由が大きいです。

個人的にはスカイリムなど、MODが盛り上がっている3Dゲームを全力で楽しみたい場合はRTX4090の購入をおすすめします。
私もRTX4090を持っています。
それ以外のグラボは何故ダメなのか?

今回紹介されなかった3つ以外のグラボはなんでダメなの……?
そう思っている方もいるのではないでしょうか。
そちらについてもこれから簡単に解説していきますが、別に見る必要もないので興味のある方だけ見てみてください。
RTX2000番代以前のグラボ(1660を除く)
流石に古すぎます。性能は低く、消費電力は高く、そもそも売っていないという三重苦です。
検討する必要は全くありません。
GTX1660 super
GTX1660SuperはRTX2060からレイトレーシング用のコアを取り去ったものです。逆に言うと、レイトレーシング以外は2060とあまり変わりません。
今でもたまにBTOで売っているのを見ますが、基本的に購入してはいけません。
3060の方が圧倒的に優秀で、値段もあまり変わらないからです。今更購入するようなものではありません。
RTX3060ti
RTX3060tiは、前述の3つ以外で唯一、検討する価値のあるグラボです。
RTX3060tiはRTX3070の劣化版という立ち位置で、RTX3060より確実にスペックはよいです。
ただ、3060tiなら出来て、3060だと出来ないことはあまりないです。
フレームレートは当然上がりますが、例えば3060tiで144fps出せるゲームでは3060でも144fps出せたりして、実質的な差があまりありません。
逆に、RTX3060tiはVRAMが8GBしかないという弱点があり、3060より不利になる場面も出てきます。
ただ、純粋な性能の差が出てくるゲームもあるとは思うので、「数万円の差」が許容できるのならRTX3060tiの購入はアリだと思います。
RTX3070
中途半端です。
安さを求めるのならRTX3060(あるいは3060ti)を、スペックを求めるのならRTX4070tiを買いましょう。
RTX3080、3090、3090ti
消費電力、性能、値段、ほとんどRTX4070tiに勝てる要素はありません。
おとなしくRTX4070tiを買うか、ハイエンドを志向しているならRTX4090を買いましょう。
RTX4070
中途半端です。性能的にはRTX3080に近いです。
RTX4070tiを購入したほうがいいと思います。
が、よくセール対象になっているので、とても安く売っていたとしたら決して性能が悪いわけではないのでナシな選択ではありません。
ただし、よく安くなるということは人気がないということです。それはご理解ください。
RTX4080
中途半端です。
4Kゲーミングには性能が足りませんし、WQHDなら4070tiで十分です。
コスパも悪いため、魅力を感じません。
RTX4060
地雷です。基本的にフルHDでRTX3060tiに負けますし、RTX3060には僅差で勝利するものの、VRAM容量で完敗しています。
電力効率はいいですが、電気代を取り戻すのにどれくらいかかるかということです。買ってはいけません。
RTX4060ti
地雷です。これを買うくらいなら、RTX3060やRTX3060tiを買ったほうがいいです。少なくとも今は。
CPUについて
再三述べている通り、ゲーミングPCにおいてCPUはあまり重要ではありません。

CPUとグラボ、どっちに予算をかけたら良いのかな?
と思っている方がいたら、断言します。グラボです。とにかくグラボのグレードを上げてください。友達にもそう伝えてあげてください(当サイトのURLを添えて)。
とはいえ、ゲーミングPCを買う際に、搭載されたCPUがそのゲーミングPCに適したCPUであるかを一応確認することは必要です。
ゲーミングPCに搭載するCPUの選び方については以下の記事で解説していますので、興味のある方はご確認ください。
グラボ以外のスペックに関する細々とした質問に対するFAQ
ここでは、「マルセル北村はグラボさえ決めればいいと言っているけど、信頼できない!」という方に向けて細かいパーツの選択について簡単に回答しています。

メモリの容量やCPUクーラーについての話です。
興味がなければ飛ばしてください。
- Qメモリの容量は何GBがいいの?
- A
メモリは、32GB搭載することを推奨します。32GBあれば、ゲーミング目的で不足することはまずありません。
16GBでも戦えますが、ギリギリの戦いを強いられる可能性があります。
私は、ゲーミングPCのスペックにはある程度の余裕を持たせるべきだと思っているので、32GBの搭載を推奨します。
なお、メモリのクロック数は実ゲーミングにほとんど影響しないので気にしなくていいです。搭載量だけを検討してください。
クロック数の意味がよくわからなければ無視して大丈夫です。
- QCPUクーラーは空冷と水冷どちらがいいの?
- A
水冷(簡易水冷)をおすすめします。その際、クーラーのサイズは240mm(24cm)以上のものを選択してください。
ただし、RTX3060程度のグラボに合わせるCPUであれば空冷でも問題ありません。
- Q電源の容量とグレードはどうすれば?
- A
容量はBTOメーカーが最適な物を選んでくれているので、初期設定でいいです。
グレードは、Bronze認証以上なら問題ありません。つまり、なんでもいいということです。マルセル北村昔と違い、ヤバい電源は市場から駆逐されています。よく昔の感覚で「電源には金をかけろ」という人がいますが、現代では過度に気にする必要はありません。
- QSSDとHDDどっちがいい?
- A
SSD一択ですし、もはやSSDを搭載していないゲーミングPCを見たことがないので気にしなくて構いません。
終わりに
今回はゲーミングPCの選び方について紹介いたしました。
さて、最後にもう一度選び方を提示しておきます。

正直、これが全てです。
PCゲームを遊ぶためには、ゲーミングPCが必要不可欠です。
ゲーミングPC購入の際の選択の難易度を下げ、ゲーマー人口が増えてくれれば……と思いこの記事を書きました。
あなたの快適なゲーミングライフの一助になれば幸いです。