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Ryzen7800X3Dと7950X3Dはどっちがおすすめか?比較とBTOゲーミングPCの紹介

ゲーミングPCの画像 ゲーミングPC

マルセル北村です。

「3D V-Cache」を搭載したAMDのゲーミング最強CPU「Ryzen3Dシリーズ」の7000番代には、「7800X3D」、「7900X3D」、「7950X3D」の3種類がラインナップされています。

Ryzenは下3桁の数字が大きいほどグレードが高いものになります(1桁目は世代を表す)。

しかし、Ryzen3Dシリーズについては高グレードのものが単純に優れているというわけではなく、ちょっとクセがあります。

私はゲームがしたいだけなんだけど、どれを選べば良いんだろう……

今回は、その点について解説していきます。

なお、結論から言うとほとんどのゲーマーは「7800X3D」を購入するのがおすすめです。理由は後ほど。

マルセル北村本格水冷PCを組むくらいパソコンも好きですが、本業は圧倒的にゲーマーです。ゲーミングPCはあくまでもゲームをするための道具だと思っています。

ヘビーゲーマーかつPC好きの私だからこそできる、ゲーマー目線の体感的で率直なレビュー・解説を心がけています。

プロフィール
この記事を書いた人
マルセル北村

ゲーマー歴20年以上、自作PC歴10年以上。生涯現役ヘビーゲーマー。主にPCマニアではないゲーマーに向けて、簡単でわかりやすい記事をお届けします。
好きなゲームはEFTやSkyrimなど。お仕事の依頼はサイトの問い合わせフォームからお願いします。

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Ryzen3Dシリーズとは

AMDが開発・販売している「3D V-Cache」を搭載した「ゲーミングに特化した」CPUです。

「3D V-Cache」は、今のところAMD独自の、つまりインテルではまだ製品化されていない技術です。

もちろんゲームにもよるのですが、「3D V-Cache」が上手く効くゲームに対しては抜群の性能を誇り、そうでないゲームについてもほぼ標準のRyzenと変わらないほどの性能を発揮します。

マルセル北村
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「3D V-Cache」が効くゲームに対しては性能が+αで上乗せされると考えるとわかりやすいと思います。

「Ryzen3Dシリーズ」はAM4時代の末期に彗星のごとく登場し、当時は「Ryzen 7 5800X3D」しか発売されませんでした。

しかし、7000番代では「7800X3D」、「7900X3D」、「7950X3D」の3種類がラインナップされており、高い需要が見込まれていることがうかがえます。

Ryzen3Dシリーズの比較

Ryzen3Dシリーズの比較を行います。といっても、当サイトはゲーマーの方に向けたサイトなので、できる限り簡単にわかりやすく違いをお伝えします。

以下の簡易比較表をご覧ください。

Ryzen3Dシリーズの簡易な比較表
7800X3D7900X3D7950X3D
クロック4.2GHz(最大5.0GHz)4.4GHz(最大5.6GHz)4.2GHz(最大5.7GHz)
コア数8コア12コア16コア
3D-Vcacheの搭載されたコア数8コア6コア8コア

全部で16コア搭載してる7950X3Dを買うのが最強なのかな?

マルセル北村
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普通であればそうなのですが、7950X3Dには一概に「Yes」と言えない事情があります。

ほとんどのゲーマーは7800X3Dを買えばいい

上記の表を見てもらうとわかるように、「7950X3D」と「7900X3D」は、「3D-Vcache」を搭載しているコアと、搭載していないコアが混在しています。

そして、ゲームについては「3D-Vcache」を搭載したコアでほぼ全ての処理を行うようにソフトウェアで制御しています。

マルセル北村
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そのため、Ryzen3Dシリーズのゲーム性能に関わるのは「3D-Vcache」を搭載したコアのみとなります。

3D-Vcacheの搭載されたコア数は、「7800X3D」と「7950X3D」が共に8コアでトップです。この時点で、ゲーム向けなら「7900X3D」を購入する必要がないのがわかります。

また、先程述べたように「7950X3D」(と一応7900X3D)は「3D-Vcache」を搭載していないコアが混在しており、ゲームは「3D-Vcache」を持ったコアでほぼ全ての処理を行うようにソフトウェアで制御しています。

この事象に関連して注目すべき点は2つあります。

1つは、ソフトウェアで制御するに当たって設定が必要で、その設定をミスるとゲーミング性能が著しく落ちる上、ソフトウェア制御のためどうしても上手く動作しない可能性があること。

もう1つは、ゲームに限れば、16コア搭載している7950X3Dでも「3D-Vcache」を搭載している8コアのみで処理をすることになるので、実質的に7800X3Dと性能が変わらないということです。

そのため、ほとんどのゲーマーは7800X3Dを購入するのが最適解と考えられます

マルセル北村
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厳密には7950X3Dの方がクロック数が高い分性能が高いと言えますが、ゲーム性能に反映させると微々たる差です。

7950X3Dのソフトウェア制御で上手く制御できないときのリスクを考えると……ゲーミング特化なら、物理的に「3D-Vcache」搭載のコアしかない7800X3Dの方がおすすめです。

マルセル北村
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なお、7900X3Dについては存在意義がよくわからないCPUといえます。

7950X3Dを買ったほうが良い人はどんな人?

では、逆に7950X3Dを買ったほうがいい人というのはどんな人でしょうか?

7800X3Dよりも7950X3Dを買った方がいい人
  • ゲーム以外にも重い処理を行う予定がある人
  • とにかく一番グレードの高いものが欲しい人
マルセル北村
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ゲーミングPCで行う重い作業がゲームのみであれば、7950X3Dを購入する必要はほぼありません。

インテルとの比較は?

インテルのCPUとAMDのCPUで迷っている方は、以下の記事をご覧ください。

Ryzen 7 7800X3D搭載のおすすめBTOゲーミングPC

ほとんどのゲーマーにおすすめできる、Ryzen7800X3D搭載のおすすめBTOゲーミングPCを紹介します。

なお、ゲーミングPCの選び方そのものが知りたい方は先に以下の記事をご覧ください。

マウスコンピューターのRTX4070 SUPER搭載ゲーミングPC

G-Tune DG-A7G7S

デフォルトのスペック
CPUAMD Ryzen 7 7800X3D
GPUNVIDIA GeForce RTX 4070 SUPER
メモリ32GB(16GB×2)
ストレージ1TB SSD (NVMe Gen4×4)
電源750W BRONZE認証
このゲーミングPCの評価
  • 高性能にまとまったゲーミングPC
  • 高額製品には嬉しい3年間の無料保証、電話サポート付き
  • 240mm簡易水冷CPUクーラー標準搭載
マルセル北村
マルセル北村

国内生産が大きなウリのマウスコンピュータのRTX4070 SUPER搭載ゲーミングPCです。

7800X3Dと簡易水冷CPUクーラーを標準搭載、SSD1TB標準搭載と3拍子揃っています。

価格は高めですが、3年間の無償保証と電話サポートがついています。他メーカーだと1年間が通常であり、ゲーミングPCとしては異例です。

パソコン工房のRTX4090搭載ゲーミングPC

icon icon

iiyama LEVEL-R7X7-LCR78D-XL1X

デフォルトのスペック
CPURyzen 7 7800X3D
GPUNVIDIA GeForce RTX 4090 / 24GB (GDDR6X)
メモリ32GB (DDR5-4800、16GB×2)
ストレージ1TB SSD (M.2規格 / NVMe接続)
電源1000W PLATINUM認証
このゲーミングPCの評価
  • 実質的に現状のゲーミングPC最強構成
  • しかし50万円切りの価格
  • メモリ32GB標準搭載
  • 240mm簡易水冷CPUクーラー標準搭載
マルセル北村
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国内外から評価される「iiyama」ブランドを持つパソコン工房は、他社と比べて価格が安く、極めてコスパのいいゲーミングPCを提供しています。

 

ゲーミング最強CPUの一角「Ryzen 7 7800X3D」を搭載し、同時にゲーミング最強GPU「RTX4090」を搭載する、まさに「ゲーミング最強」のゲーミングPCです。

 

現行最新のDDR5メモリを搭載しており、32GB標準搭載でこの価格です。

 

240mmの簡易水冷CPUクーラーが標準です。実は、Ryzen7800X3Dは発熱量が少ないので240mmでも十分です。


総じてバランスの取れた構成で、パソコン工房らしく重要でない部分を削ってコストカットしていることがうかがえて好印象です。

マルセル北村
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ほぼ同じ構成で、ケースがかっこよくなったモデルもあります。

ツクモのRTX4080 SUPERゲーミングPC

G-GEAR GE7A-L242/XBH

デフォルトのスペック
CPURyzen 7 7800X3D
GPUGeForce RTX 4080 SUPER GDDR6X
メモリ32GB (DDR5-4800、16GB×2)
ストレージ1TB SSD (M.2/NVMe接続)
電源850W GOLD認証
このゲーミングPCの評価
  • ゲーミング最強CPUの一角「Ryzen 7800X3D」を搭載
  • 標準は空冷CPUクーラーだが、簡易水冷に変更可能
  • PCケースが少しおしゃれになった
マルセル北村
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パソコンショップの老舗、ツクモが販売するゲーミングPCです。

 

ゲーミングに限れば最強説があるRyzen7800X3Dを採用し、メモリ32GB、SSD1TBを搭載しています。

 

CPUクーラーは空冷ですが、7800X3Dは発熱量が少ないので空冷でも行けます。が、不安であれば簡易水冷に変更すると良いでしょう。

 

さらに、従来のG-GEARと比べてPCケースが少しおしゃれになっています。

Ryzen 9 7950X3D搭載のおすすめBTOゲーミングPC

特殊なゲーマー向けの、Ryzen7950X3D搭載のおすすめBTOゲーミングPCを紹介します。

マルセル北村
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実は、7950X3Dと私がおすすめするグラボを組み合わせているゲーミングPCってあまり多くないです。なぜでしょう……

パソコン工房の7950X3D搭載ゲーミングPC

icon icon

iiyama LEVEL-R7X7-LCR79Z-XL1X [Windows 11 Home]

デフォルトのスペック
CPURyzen 9 7950X3D
GPUNVIDIA GeForce RTX 4090 / 24GB (GDDR6X)
メモリ32GB (DDR5-4800、16GB×2)
ストレージ1TB SSD (M.2規格 / NVMe接続)
電源1000W PLATINUM認証
このゲーミングPCの評価
  • 現状のゲーミングPC最強構成
  • メモリ32GB標準搭載
  • 240mm簡易水冷CPUクーラー標準搭載
マルセル北村
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国内外から評価される「iiyama」ブランドを持つパソコン工房は、他社と比べて価格が安く、極めてコスパのいいゲーミングPCを提供しています。しかも保証もしっかりしています。

 

「Ryzen 9 7950X3D」を搭載し、同時にゲーミング最強GPU「RTX4090」を搭載する、まさにハイエンドなゲーミングPCです。

 

メモリ32GB、SSD1TB、そして240mmの簡易水冷CPUクーラーが標準搭載です。実は、Ryzen7950X3Dは発熱量が少ないので240mmで十分です。


総じてバランスの取れた構成で、パソコン工房らしく必要でない部分を削ってコストカットしていることがうかがえて好印象です。

マルセル北村
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同じ構成でRGBライティングにこだわったPCもあります。

サイコムの7950X3D搭載ゲーミングPC

G-Master Hydro X670A Extreme

デフォルトのスペック
  • CPU:AMD Ryzen7 7700X(Ryzen7800X3D、7950X3Dを選択可能)
  • GPU:GeForce RTX 4080(RTX4090を選択可能)
  • メモリ:16GB (DDR5-4800、8GB×2)(32GBへの増量を推奨)
  • ストレージ:500GB SSD (NVMe接続)(1TBへの増量を推奨)
  • OS:Windows 10 Home
マルセル北村
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サイコムは「世界で唯一、水冷クーラーの組み付けから検証まで社内で行なっている」ことを謳っており、自社で独自にグラボを簡易水冷化しています。

 

それが使われているのが今回紹介するデュアル水冷(CPUとGPUの簡易水冷)モデルであり、冷却能力では他の追随を許しません。

 

7950X3DとRTX4090をカスタマイズで選択可能です。高い冷却能力と相まってまさに最強のゲーミングPCと呼べるものになるのではないでしょうか。

 

……サイコムのPCはカスタマイズできる項目が非常に多く、カスタマイズを前提にしているところがあります。

標準仕様はそんなに性能が高くないものが選択されているので、ある程度パーツの良し悪しが自分で判断できる中級者向け以上のメーカーとなります。

 

また、独自の特色を持つ分価格は圧倒的に高いので、そこは覚悟する必要があります。