マルセル北村です。
ゲーマーがゲーミングPCを購入するときにお世話になるのがBTOパソコンショップ（BTOメーカー）です。
正直、ゲーミングPCに関しては（自作を除けば）BTOショップで購入する以外の選択肢はおすすめしません。特に家電量販店やAmazonなどは危険です。
家電量販店で売っているゲーミングPCはそもそも超高額だったり、型落ち品がしれっと売っていたりして初心者には危険です。Amazonはわけのわからない業者が跋扈しており、同じく勧められません。
当然、個人売買サイト（メルカリなど）も勧めません。ゲーミングPCの購入に後悔を抱く可能性があります。
まあ自作もこだわりがなければ全くする必要はないと思うのですが……
自作PCのメリットは見た目と満足感です。中古パーツを使ったりしない限り別に安くなったりはしません。これは、自作ユーザーである私からの意見です。
ゲーミングPCを買うのにBTOショップがおすすめなのはわかったけど、色々とあるBTOショップのうちどこが良いんだろう？
今回は、私がおすすめできるBTOパソコンショップについて解説していきたいと思います。
この記事を読むことで、自分が購入を検討すべきBTOパソコンショップがどこなのかがわかります。
原則BTOメーカーによってゲーミングPCの性能に違いはない
まず最初にお伝えしておきたいのが、BTOメーカーによってゲーミングPCの性能に違いは出ないということです。
例えば「パソコン工房は性能が良い」とか、「ドスパラは性能が悪い」といったことはないということです。
BTOメーカーは「ゲーミングPC組み立て屋さん」です。パーツメーカーからPCパーツを仕入れて、それを組み立てて販売しています。
そして、ゲーミングPCの性能を左右するのはPCパーツです。
PCパーツの構成が同じであれば、BTOメーカーによって性能に差が出ないのは自明です。
もちろん、ものすごい厳密な話をすれば各BTOショップによって使用しているパーツのメーカーとPCケースが異なるので、若干の差はでます。しかし、ゲーマーが気にするような差ではないです。
例外としては、自社で水冷化を施している「サイコム」でしょうか。水冷化部分についてはサイコム独自なので、他ショップと差が出る可能性があります。
性能で差がないなら、どうやってBTOショップを選べば良いんだろう……？
答えは簡単で、性能以外の点を選択基準にします。
BTOショップを選ぶ基準は価格と信頼性と付加価値
BTOショップを選ぶ際に重視すべきは、価格と信頼性と付加価値です。
価格は当然として、信頼性と付加価値とはなんでしょうか？
信頼性
信頼性とは何かというと、そのBTOショップがちゃんとした店かどうか？ということです。
皆さんもAmazonで何か買うとき、発送が「Amazon.co.jp」になっているか、あるいは名前の通った有名なショップであることを確認していませんか？それと同じことです。
ゲーミングPCは高額な商品です。数万円をケチって、歴史もなく信頼もないようなショップで購入するのは勧めません。
極端な話、サポートを頼もうと思ったらショップが潰れていたりしたら目も当てられません。
冒頭に述べたAmazonの謎業者を避けるというのも信頼性の問題故です。
大手BTOショップなら当然商品ページに記載されている新品のパーツが使用されています。
しかし、謎業者の場合中古パーツが使用されていたり、別のパーツが使用している可能性すらあります。
もちろん優良な業者もあるのでしょうが、Amazonのレビューはサクラの問題で基本的に参考にならないため優良か悪徳かを判断することが難しいです。
であれば、最初から大手BTOパソコンショップを選んだほうが安全です。
付加価値
付加価値というのは、そのBTOショップ独自の魅力があるか？ということです。
どんなに価格が高かろうが、自分の欲しい物が特定のBTOショップでしか売っていなければそこで買うしかありません。
代表的な付加価値は「PCケース」（≒見た目）でしょうか。大体のBTOショップは各社独自のPCケースを採用しており、ダサいものもあればおしゃれなものもあります。
逆に、自由に市販のPCケースを選べるBTOショップというのも付加価値になるでしょう。
個人的には、ゲーミングPCの見た目は重要だと思っています。
見た目がダサいなら価格が安いなど他の利点が欲しいところです。
また、無料保証期間が他に比べて長いなど、サポートの強さも付加価値といえるでしょう。
当サイトで紹介している固有の強みを持つおすすめBTOメーカー
当サイトで紹介しているBTOショップは全て信頼できるBTOショップであり、それぞれ固有の強みを持っていると思っています。そうでなければ申し訳なくて皆さんに紹介できません。
現在、当サイトで紹介しているBTOショップは以下の通りです。
マウスコンピューター
マウスコンピューターは、上場企業「株式会社MCJ」の子会社である「株式会社マウスコンピューター」が運営するPCショップです。
CMに力を入れていることでもわかる通り、BTOショップの中では大きな企業です。そのため、サポート体制が充実しているのが特徴です。
大きな特徴として、「3年間の無償保証」が標準付帯しています。通常ゲーミングPCの無償保証期間は1年間というショップが多いので、これは異例です。
- 3年間の無償保証とサポート
- 質感のいいオシャレなオリジナルPCケースを採用
- 低価格・高コスパなブランド「NEXTGEAR」の存在
- 簡易水冷CPUクーラー標準搭載ゲーミングPCが多い
- 細かいカスタマイズはできない
- G-Tuneの場合、価格は高めのモデルが多い
少し前まではコスパのいいイメージはあまりなかったのですが、NEXTGEARの登場を期に、ここ最近は非常にコスパのいいゲーミングPCを多数販売しています。
3年間の無償保証付きでこれなので、相当強いです。
パソコン工房
パソコン工房は、上場企業「株式会社MCJ」の子会社である「株式会社ユニットコム」が運営するPCショップです。
「コスパで選ぼう！パソコン工房！」というキャッチコピーが示す通り、同等の構成のゲーミングPCであればパソコン工房が最安値となることが多いです。
- とにかく価格が安くコスパがいい。他ショップの破格のセールを除けば最安値であることが多い
- 運営企業が上場企業の子会社であり、信頼性が高い
- デフォルトのPCケースは今風ではない(RGBカスタムはかっこいい)
- 検索がしづらい
パソコン工房は、コスパも信頼性も高いBTOショップです。
パソコン工房を基準にして他と比較すると良いかもしれません。
簡易水冷CPUクーラーが標準搭載のモデルが多いのも嬉しいところです。
ツクモ
ツクモは日本で最も歴史の深いPCショップで、現在はヤマダデンキが運営しています。
秋葉原を始め全国に実店舗を構えています。
ツクモは定期的にセールを行っており、セール対象になったゲーミングPCは相当破格値です。欲しい性能のゲーミングPCがセール品になっていればラッキーです。
セールでなくても、BTOではありませんが「即納モデル」（カスタマイズ不可、即発送可能）のゲーミングPCには非常にコスパのいいものがある印象です。
- セール時に最安値級のゲーミングPCが販売されることがある
- 通常時でも、即納モデルに非常にコスパのいいものがある
- 運営企業が上場企業で信頼性が高い
- PCケースの見た目が今風ではないものが多い
- 簡易水冷CPUクーラーを選べないPCが多い
ツクモは非常に長い歴史を持つPCショップです。
パソコン工房と並んで高いコスパを誇り、店としての信頼度も高いです。
ドスパラ
ドスパラは、株式会社サードウェーブが運営するPCショップです。設立は1984年と古く、歴史あるPCショップの1つです。
店名である「ドスパラ」は「DOS/Vパラダイス」の略称のため、歴史の深さを物語っています。
ドスパラといえばとにかく「ガレリア」です。
ガレリアはドスパラの持つゲーミングPCのブランドで、ひと目見て「あ、ガレリアだ」とわかる特徴的なデザインをしています。
そのためかはわかりませんが、PCショップの中では抜群の知名度を誇るのがドスパラではないでしょうか。
また、「ストレージは基本的に標準でSSD1TB搭載」を謳っているのは素晴らしいと思います。正直、今時500GBでは全く足りませんから。
- 「ガレリア」というブランド力の強さ
- ほとんどのモデルでSSD1TBを標準採用
- コスパも悪くない
- 「ガレリア」が気に入らなければ選択肢には入れないほうがよい
「PCショップと言えばドスパラしか知らなかった」という方もいるのではないでしょうか。それくらい知名度は高い気がします。
コスパも決して悪くないですが、パソコン工房やツクモに比べると、見た目を無視した純粋なコスパでは半歩遅れを取るモデルが多い気はします。
パソコンショップSEVEN
パソコンショップSEVENは、東京都に本社を置く「株式会社セブンアールジャパン」が運営するBTOパソコンショップです。
決して大きな企業ではないですが、20年近くの営業実績があり、10万台以上のPC出荷実績をアピールしています。
- 選べるPCケースの種類が非常に多い（人気のNZXTケースも）
- その他のパーツもメーカーまで指定できるほどカスタマイズ性が高く、カスタマイズを楽しめる。しかしデフォルトの構成でもバランスが取れている
- カスタマイズすると価格はやや高め
セブンは、知名度こそ超大手PCショップに劣りますが、長い歴史を持つ信頼できるBTOショップです。
セミオーダー系BTOショップの中ではカスタマイズ性の高さが随一です。
サイコム
サイコムは、「株式会社サイコム」が運営するBTOパソコンショップです。20年以上の歴史を持ち、多数の法人への納入実績があります。
サイコムは「世界で唯一、水冷クーラーの組み付けから検証まで社内で行なっている」ことを謳っており、グラボとCPUを水冷化した「デュアル水冷PC」を販売しています。
- 自社でグラボを水冷化しているという唯一無二の強みをもつ
- それに伴ってCPUとグラボを水冷化した「デュアル水冷ゲーミングPC」を販売している
- 価格が高い
- デフォルトの構成が最小限なので、自分でゲーミングPCの構成を全部検討する必要がある
サイコムは自社で組み付けたデュアル水冷という独自の特色を持つ唯一のBTOショップです。
もちろん本格水冷ではなく簡易水冷ですが、私は簡易水冷モデルのグラボを選択できるBTOを他に知りません。
で、おすすめBTOショップはどこ？
それで結局どのBTOパソコンショップがおすすめなの？
結局、自分の欲しいスペック・見た目のゲーミングPCが自分の予算内で買えるBTOパソコンショップがおすすめです。
ゲーミングPCは自分のゲーミングライフの相棒となる存在です。
スペックについて検討した後で、自分が「これだッ」と思ったものを買いましょう。
ゲーミングPCのスペックの検討については、当サイトのゲーミングPCの選び方の記事を参考にしてください。
とはいえ、ゲーミングPCの見た目にこだわりがないゲーマーもたくさんいることでしょう。
その場合は、以下を参考にBTOショップを選んでみてください。
- コスパを重視するなら「パソコン工房」と「ツクモ」をまず見てみたほうが良いでしょう。ガレリアが好きなら「ドスパラ」も選択肢に入ります。
- 保証を重視、あるいはRTX4070搭載ゲーミングPCを購入するつもりなら「マウスコンピューター」を見てみてください。
- PCケースを含むパーツをある程度自由に選びたいなら「パソコンショップSEVEN」がいいです。
- 高性能にこだわりを持ち、デュアル水冷PCに憧れを持っているなら「サイコム」しかありません。
おそらくもっとも多い派閥であるコスパ最重視派なら、まずはパソコン工房とツクモを見てみましょうということです。
ツクモについて
コスパのいいBTOパソコンショップであるツクモについては、別記事で詳しく解説しています。
ツクモのおすすめのゲーミングPCも紹介しているので、ぜひご覧ください。
パソコン工房について
パソコン工房はコスパの良いBTOパソコンショップですが、前述したように検索しづらい点が大きな欠点です。
そこで、以下の記事でパソコン工房のおすすめゲーミングPCをまとめておきました。
パソコン工房でのゲーミングPC購入を検討している方は参考にしてみてください。
終わりに
今回はおすすめのBTOショップを紹介しました。
パソコンマニアではないゲーマーにとっては、BTOショップは強い味方になります。
自作は面倒で別に安くもないので、強いこだわりがなければゲーミングPCはBTOパソコンショップで購入するのがおすすめです。
これは自作ユーザーの一人である私からの意見です。
