マルセル北村です。
ゲーマーと生まれたからには、誰でも一生のうち一度は夢見る「最強のゲーミングPC」。一体どんな構成なのか気になる方もいるのではないでしょうか。
あるいは、
細かいことはいいからとにかく一番いいゲーミングPCがほしい……
という方もいるかもしれません。
とにかく一番いいゲーミングPCがほしい。
もしかしたらその選択をバカにする人もいるかもしれませんが、私は決して非合理的な選択だとは思いません。
なぜなら、一番いいものを買っておけばおそらく数年はゲーミングPCを買い替える必要がないですし、何より万が一不満があっても「これ以上のものはこの世にないから仕方ない」という安心が得られるからです。
今回は、一般人が入手可能な最強のゲーミングPCについて解説していきたいと思います。
「いや、最強じゃなくていいからゲーミングPCの選び方が知りたい」という方は以下の記事をご覧ください。
今回検討する最強のゲーミングPCの定義
今回紹介する最強のゲーミングPCは、価格は当然無視しますが、カタログスペックだけでなく実際の運用面も考慮した最強のゲーミングPCです。
そのため、異論もあるかもしれませんがあくまでも「当サイトの考える最強のゲーミングPC」ということでご了承ください。
また、ゲーミングPCとして一般的でないものは除外します。そうしないと「液体窒素で液浸冷却が最強」みたいな話になってしまうので。
では何が一般的かというと、BTOパソコンショップなどで購入できるものは一般的と言えるでしょう。
また、上限がない要素(ストレージ容量やメモリ容量など)については、下限のみ提示して検討の対象外とします。
最強のゲーミングPCを構成するパーツ
最強のゲーミングPCを構成するパーツを検討していきます。
GPU(グラボ)
これは議論の余地がないでしょう。「GeForce RTX4090」が現状ゲーミング最強のGPUです。
特筆すべきは、RTX4090は実はコスパも優れているという点です。性能が最強な上に値段も相応という素晴らしいGPU、それがRTX4090です。
CPU
最強のCPUについては、議論の余地がある部分でしょう。
少なくとも候補に上がるのは「Core-i9 14900K(F)」、「Ryzen 7 7800X3D」、「Ryzen 9 7950X3D」の3つだと思います。
インテルとAMD、どちらが最強かの比較は難しいです。ゲームによっても有利不利があるためです。
とはいえ、基本的には「3D V-Cache」を搭載したAMDが有利になると思いますが……
しかしAMD同士の比較については、ゲーミングに関しては「7950X3D」よりも「7800X3D」が有利だと考えています。
そのため最強のCPUについては「14900K(F)」もしくは「Ryzen 7 7800X3D」とさせてください。
メモリ
メモリ容量は青天井です。そのため、32GBを下限とします。まあ、ゲーミングPCであれば32GBを超えるメモリは現状必要ありません。
メモリクロックはゲーミングにおいては大して影響しないので、気にしなくてかまいません。
CPUクーラー
Ryzen7800X3Dであればハイエンド空冷でも冷却できますが、最強ゲーミングPCということであれば360mmサイズの簡易水冷クーラーがいいでしょう。420mmサイズの方が冷却能力は高いですが、あまり一般的なサイズではありません。
もちろん、本格水冷も一般的ではないので除外します。
ストレージ
ストレージ容量についても青天井です。最低でも1TBは欲しいところです
ただ、種類についてはNVMe対応のM.2 SSD一択です。間違ってもHDDを使用しないこと。
最強のゲーミングPCのスペック
というわけで、以下が当サイトの考える最強のゲーミングPCのスペックになります。
CPU | 「AMD Ryzen 7 7800X3D」 あるいは 「Intel Core i9-14900K(F)」 |
GPU | RTX4090 |
メモリ | 32GB以上 |
CPUクーラー | 簡易水冷(360mm) |
ストレージ | M.2 SSD(1TB以上) |
……とはいえ、7800X3Dはゲーミングに適した実戦的なCPUですが、14900Kがゲーミングに適切なCPUかというと頷けないところではあります。
14900Kは高額な上、ゲーミング性能ではほとんどの場合7800X3Dに勝てません。
あくまでも「性能最強」のゲーミングPCであることは再度留意してください。
私がおすすめする実戦的で強力なゲーミングPCを知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
「Ryzen 7 7800X3D」搭載の最強ゲーミングPC
最強な上に実戦的な「Ryzen 7 7800X3D」搭載のゲーミングPCを紹介します。
パソコン工房のゲーミングPC
iiyama PC LEVEL-R7B6-LCR78D-XLX [RGB Build]
CPU | Ryzen 7 7800X3D |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 4090 / 24GB (GDDR6X) |
メモリ | 32GB (DDR5-4800、16GB×2) |
ストレージ | 1TB SSD (M.2規格 / NVMe接続) |
電源 | 1000W PLATINUM認証 |
国内外から評価される「iiyama」ブランドを持つパソコン工房は、他社と比べて価格が安く、極めてコスパのいいゲーミングPCを提供しています。
ゲーミング最強CPUの一角「Ryzen 7 7800X3D」を搭載し、同時にゲーミング最強GPU「RTX4090」を搭載する、まさに「ゲーミング最強」のゲーミングPCです。
メモリは32GB、ストレージはNVMeのSSD1TBが標準搭載です。
さらに240mmの簡易水冷CPUクーラーが標準です。実は、Ryzen7800X3Dは発熱量が少ないので240mmでも十分です。
セブンのBTOゲーミングPC
CPU | Ryzen 7 7800X3D |
GPU | GeForce RTX 4090 |
メモリ | 32GB (DDR5-4800、16GB×2) |
ストレージ | 1TB SSD (M.2/NVMe接続) |
CPUクーラー | 簡易水冷240mm(カスタマイズ可能) |
電源 | 1000W GOLD認証 |
パソコンショップセブンは、カスタマイズできるパーツが非常に多いBTOパソコンショップです。特に、PCケースが選択できるのは非常に珍しいと思います。
ゲーミングに限れば最強説があるRyzen7800X3Dと、最強のGPUであるRTX4090を搭載した最強の組み合わせのゲーミングPCです。
CPUクーラーのみ、デフォルトは240mmになっています。ぶっちゃけ7800X3Dなら240mmで別になんの問題もないのですが、最強のゲーミングPCにするなら360mmに変更してください。
冒頭の画像はデフォルトのPCケースですが、カスタマイズで色々なものを選べます。もちろん追加料金はかかりますが……
「Core-i9 14900K(F)」搭載の最強ゲーミングPC
マウスコンピューターのゲーミングPC
CPU | Intel Core i9-14900KF |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 4090 / 24GB (GDDR6X) |
メモリ | 64GB (32GB×2) |
ストレージ | 2TB SSD (M.2規格 / NVMe接続) |
電源 | 1200W PLATINUM認証 |
価格は度外視、とにかく贅沢仕様を詰め込んだという印象のマウスコンピューターのゲーミングPCです。
特筆すべきは64GBのメモリと2TBのストレージ。標準仕様でこれなので、マウスコンピューターの最高級ラインであることが伺えます。
また、360mmの簡易水冷CPUクーラーが標準なのは嬉しいところです。14900Kは360mmの簡易水冷クーラーをもってしても冷却が足りないという説もありますが……
そしてマウスコンピューター共通の大きなメリットとして3年間の無償保証が付帯しています。高額商品のため、保証が長いことに安心があるでしょう。
パソコン工房のゲーミングPC
iiyama LEVEL-R779-LC149KF-XL1X
CPU | Intel Core i9-14900KF |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 4090 / 24GB (GDDR6X) |
メモリ | 16GB (DDR5-4800、8GB×2) |
ストレージ | 1TB SSD (M.2規格 / NVMe接続) |
電源 | 1000W PLATINUM認証 |
国内外から評価される「iiyama」ブランドを持つパソコン工房は、他社と比べて価格が安く、極めてコスパのいいゲーミングPCを提供しています。
インテルCPU搭載モデルです。ゲーム以外の重い作業にもゲーミングPCをよく使うなら、インテルCPUを選んでもいいでしょう。
現行最新のDDR5メモリを搭載しています。ただし、何故か16GBなのでここだけ増量を推奨します。
また、360mmの簡易水冷CPUクーラーが標準なのは嬉しいところです。14900Kは360mmの簡易水冷クーラーをもってしても冷却が足りないという説もありますが……
同じ構成で、見た目がかっこよくなったモデルもあります。