マルセル北村です。
古よりゲーミングPC界に伝わる永遠のテーマの一つに、「ゲーミングPCは自作したほうがいいのか、それともBTOゲーミングPCを購入したほうがいいのか」というものがあります。
この問題で迷っている方は「PCマニアではないゲーマー」なのだと推測します。
当サイトはまさにそういった方に向けたサイトです(私自身がゲーマーなので)。
結論から言うと、「パソコンに強いこだわりがなければBTOが間違いないが、自作したければすればいい」というある種突き放した回答にならざるを得ないのですが、その理由などを解説していきます。
今となっては自作のメリットは非常に少ないです。
もっとも、私自身は自作派なのですが……
自作でもBTOでも同じパーツを使えば性能に差はない
もしかしたら勘違いしている方がいるかもしれないので最初に書いておきますが、「自作の方がBTOより性能が高くなる」ということはありません。
ゲーミングPCの性能は使用しているパーツで決まります。重要なのは自作、BTO関係なくどのパーツを使うかだけです。
組み立ての精度なんてものもほぼありません。精度も何も決まったパーツを決まった位置にはめていくだけですし。
ゲーミングPCに「作る人の温かみ」とか必要ありません。
ゲーマー目線でBTOゲーミングPCを買う3つのメリット
ゲーマーとして考えた場合、自作と比べてBTOゲーミングPCを買うメリットは以下の点だと考えます。
- 検討することが少なくてすむ(時間の節約)
- 安い(お金の節約)
- 保証対応が楽(時間の節約)
検討することが少なくてすむ(時間の節約)
BTOゲーミングPCを購入する場合、基本的には「グラボ」をどれにするかだけを検討すればそれで十分です。
各ショップとも、基本的にはグラボのスペックにあわせた構成がデフォルトの構成となっているためです。
一方、自作の場合は全てのパーツを検討する必要があり、時間がかかります。
全くの知識なしで自作を始めようとすると、下調べにかなりの時間がかかると思います。
そのため、BTOは自作に比べて時間が節約できます。
安い(お金の節約)
BTOパソコンは、(ちゃんとショップを選べば)安いです。
え、自作PCの方が安いんじゃないの?
自作PCが安かったのは大昔の話です。もちろん選ぶパーツや買い方にもよりますが、基本的にはBTOの方が安いことの方が多いと思います。
自作しようと思うとパーツにこだわりだして、結局高価になることも多いです。
そもそも自作PC向けのパーツは需要が高いものではないので、個別で販売されているPCパーツは高めの値段設定にしなければ採算が取れないものと思われます。
一方、BTOの場合は大量に同じパーツを仕入れるので仕入れ価格を抑えることができ、販売価格も安くなっているのではないかと思います。
そのため、BTOは自作に比べてお金が節約できます。
保証対応が楽(時間の節約)
BTOゲーミングPCの場合、無償保証期間が大抵の場合1年間ついています(マウスコンピューターは3年間)。
パソコンが起動しないなどのトラブルが発生した場合、保証期間内であれば購入したBTOショップにパソコンを送れば対応してくれます。
もちろん自作した場合も個々のパーツに保証が付帯していますが、どのパーツに問題があるのかということを自分で確かめた上でなければ保証対応を依頼できません。
どのパーツに問題があるのかを確かめるには、基本的にパーツを一つずつ入れ替えてテストするしかないため、思った以上に面倒で手間がかかります。
BTOの場合はメーカーにパソコンごと送ればそれを代わりにやってくれるので、保証面に関してはBTOの方が圧倒的に有利だと考えます。
私は基本的に自作派ですが、BTOゲーミングPCを買うこともあります。以前パソコン工房でBTOゲーミングPCを買ったときに初期不良があったのですが、保証対応の楽さに感動した記憶があります。
そのため、BTOは自作に比べて時間が節約できます。
ゲーマー目線でゲーミングPCを自作するメリット
では、逆にゲーミングPCを自作した場合のメリットはなんでしょうか。
- 自分の好きなパーツが使えて、ゲーミングPCに愛着が湧く。
私は本当にこれだけだと思います。
PCパーツは色々なメーカーが販売しており、そのメーカーを自由に選択できるというのが主なメリットだと思います。
しかし、パーツのグレードが同等であれば、メーカーが異なろうとゲーマー目線で気にするような性能差は生じません。基本的には見た目だけです。
「自作しておけばPCの構造がわかりトラブルが起きたときに対応しやすくなる」なんていう意見もありますが、BTOなら保証期間内ならメーカーに投げちゃえばいいだけですし、そうでなくても今の時代、自分で対応できるようなトラブルであれば調べれば大体わかります。
そもそも自作程度でわかるPCの構造なんてたかが知れていますし、ゲーマーが知ったところで別に大きな得はありません。
そのため、ゲーマーであればゲーミングPCを自作する必要はありません。
じゃあ何故私はゲーミングPCを自作するのか?
最初に述べたように、私自身はゲーマーですが自作派です。普通に考えればメリットがほとんどないのに、何故自作するのか?
理由は簡単で、「自分の好きなパーツで好きな見た目のゲーミングPCを組みたいから」。それだけです。
唯一のメリットが私にとっては大きいということです。
ゲーミングPCの見た目は、もちろん性能には影響しません。本当にただの自己満足です。
しかし、こだわりたいと思ってしまったら仕方ない、自作するしかないのです。愛にすべてを。
まとめ~悩んでいる方へのたった一つの質問
「あなたはゲーミングPCの見た目やパーツのメーカーにこだわりますか?」
この質問に対する回答がYESなら自作するしかないですし、NOであれば自作する「必要は」ありません。
ゲーマーにとってはBTOの方がメリット、コスパとも有利だと思います。
しかし、自作のメリットは数値で推し量れない部分にあります。
誰がなんと言おうと自作PCに強い魅力を感じるのであれば、自作すれば良いと思います。自作は全く難しいものではないので。
逆に、何かの実利を求めて自作しようとしているのであれば、私は「BTOで良いんじゃない?」と提案させていただきたいです。
ゲームをプレイすることだけが目的であればBTOでなんの問題もありません。
しかし、もろもろメリットがあまりないということを理解した上で自作をしたいと思っている人を止める理由もありません。結局は趣味なので。