マルセル北村です。
今回は、私もコンスタントにプレイを続けているPvPvE FPS「Escape from Tarkov」(EFT、タルコフ)をプレイするゲーミングを選ぶ際のポイントを提示した上で、おすすめのゲーミングPCを紹介します。
あれ?別の記事でよっぽどのゲームじゃなければ遊びたいゲームからゲーミングPCを選ぶのはおすすめしないって言ってなかったっけ?
……つまりタルコフは「よっぽどのゲーム」の1つであるということです。
というのも、タルコフはかなりクセの強いゲームで、通常のゲーミングPC選びに比べて気をつけなければならない点が複数あります。
タルコフは、「よっぽどのゲーム」の中ではよっぽど度は低いですが、結構致命的なポイントがあるので、そこはちゃんとお伝えしたいと思いました。
タルコフについて最初に言っておきたいこと
これはタルコフをこれから始めようと考えている方に伝えたいことですが、タルコフは現在進行系で開発中のゲームで、現在みんながプレイしているのはβ版です。
みんな普通にプレイしているので勘違いしがちですが、お金を払ってβ版を楽しんでいるというのが現状です。
そのため、ゲームの最適化が圧倒的に不足していると考えられ、タルコフのプレイには高いスペックのゲーミングPCを要求される上、他のゲームとは異なる性能が要求されたりします。
さらに、新規で追加されるマップは重い傾向があるので、余裕を持ったスペックのゲーミングPCを購入することが重要です。
なお、別にタルコフに限りませんが、PCゲームに関して公式が公表するいわゆる「推奨スペック」、「動作環境」などはあまり参考になりませんので無視してください。
家庭用ゲーム機と違って、PCゲームでは人によって環境が異なる上、プレイヤーによって求める基準も変わるので推奨スペックなどに合わせてゲーミングPCを購入するのはおすすめしません。
タルコフをプレイするゲーミングPCを選ぶ際のポイント
タルコフをプレイするゲーミングPCを選ぶ際のポイントは、以下のとおりです。
- メモリは32GBがマスト
- SSDは必須
- グラボだけでなくCPUも重要
- どんなに良いゲーミングPCを買ってもラグはある
メモリは32GBがマスト
当サイトのスタンスは、基本的にゲーミングPCのメモリは「最低16GB、できれば32GBが良い」というものです。
しかし、タルコフに関してはそれが通用しません。メモリ32GBがマストです。
理由は単純明快で、メモリ16GBだと足りなくなる場面があるからです。
それは「Street of Tarkov」というマップへの出撃時です。
実際、私が「Street of Tarkov」に出撃したところ、タルコフだけでメモリを「約14GB」使用していました。
なんだ、16GBで足りるじゃん!
とは思わないでください。常駐している他のソフトもメモリを食うので足りませんし、ゲーミングPCのスペックには余裕をもたせるというのが基本的な考え方です。
SSDは必須
これはタルコフに限ったことではないのですが、現代のゲーミングPCのストレージはSSDが基本です。
SSDの価格が大きく下がったため、HDDは全く不要です。
むしろ、つけるとHDDの音がかなりうるさいので、明確な目的がなければHDDの搭載は全くおすすめしません。
さらに、タルコフはSSDの恩恵が非常に大きいゲームでもあります。
HDDにインストールしたタルコフとSSDにインストールしたタルコフだと、レイドの開始時間に数分の差が出ることすらザラです。
正確に言うと、タルコフは全プレイヤーのロードが終わってからレイドが始まっていると思われるので、参加しているプレイヤーの中に一人でもHDDがいると全員のレイド開始が遅れます。
「じゃあ意味ないんじゃない?」って思うかもしれませんが、自分がHDDなら100%レイド開始が遅くなります。
なので、絶対にストレージはSSDにしてください。
もっとも、今からBTOゲーミングPCを買えば普通は高速な「NVMe SSD」が搭載されていますが。
たまに「SSDは信用できない」みたいなことを言う人がいますが、それは何年も前の粗悪なSSDの話です。もしそういうことを言う人がいたら受け流してください。
SSDにしてもHDDにしても壊れるときは壊れるので、重要なデータはバックアップをしておくという意識が重要です。
グラボだけでなくCPUも重要
基本的に、BTOゲーミングPCを購入する場合はグラボだけを検討すればそれで十分です。
しかし、タルコフはグラボへの要求の高さもさることながら、CPUもガッツリ使うゲームのようです。
他のゲームだと、プレイしていてもあまりCPUの温度が上がらないのですが、タルコフは明らかに発熱量が違います。
とはいえ、BTOゲーミングPCを買う場合であれば、殆どの場合グラボに合わせた最新のまともなCPUが搭載されているので、過度に心配する必要はありません。
どんなに良いゲーミングPCを買ってもラグはある
タルコフは、サーバーの問題か、どんなに良いゲーミングPCを買っても良好な通信環境を整えても、レイド中に頻繁にラグります。
4歩分くらい巻き戻されるのはザラにあります。
それはゲーミングPCのスペック不足に起因するものではなく、現状のタルコフの仕様なのでご安心ください。
タルコフにおすすめのゲーミングPCは?
先ほど申し上げたように、ゲーミングPCを選ぶ重要ポイントは、1にグラボ、2にグラボ、3にグラボです。タルコフにおいてもそこは変わりません。
現実的に、現状選択する価値があるグラボは以下の5種類だと考えています(かっこ内は目安となる目標解像度)。
- RTX4090(4K)
- RTX4070ti(WQHD)
- RTX4070 Super(WQHD)
- RTX4070(WQHD)
- RTX3060(フルHD)
グラボは目標解像度から選択するのがいいです。以下の画像はグラボの選び方を簡略化したフローチャートです。
タルコフは仕様上、解像度が高いほうが敵を視認しやすいゲームです。そのため、個人的には攻守ともにバランスの取れた解像度である「WQHD」をおすすめします。
つまり、購入するゲーミングPCは「RTX4070ti」、「RTX4070 Super」を搭載したものを強く勧めるということです。どうしても予算の都合がつかないのであれば、「RTX4070」はアリです。
ただ、ゲーミングPCは基本的に「大は小を兼ね」ます。高いスペックのゲーミングPCを購入して損することはありません(金銭面以外で)。
お金に余裕があるなら、現行最強のグラボでコスパにも優れるRTX4090搭載ゲーミングPCを買うのもありです。
この記事ではRTX4090についてはこれ以上触れないので、興味のある方は以下の記事を御覧ください。
タルコフにおすすめのゲーミングPCの構成
以上を総合すると、私が最も一般的におすすめするタルコフをプレイするゲーミングPCのおすすめ構成は以下になります。
CPU | Intel Core i7-13700 または Ryzen 7 7700 以上 |
GPU | NVIDIA GeForce RTX RTX4070 以上 |
メモリ | 32GB |
ストレージ | SSD (M.2規格 / NVMe接続) |
SSDの容量については最低でも1TBと考えてください。
また、SSDの接続方式はSATAではなくNVMeにしてください。もっとも、今からBTOゲーミングPCを買えばほとんどの場合NVMeだとは思いますが。
それでは、このスペックを満たしたおすすめゲーミングPCを紹介します。
RTX4070SUPER 搭載ゲーミングPC
マウスコンピューターのゲーミングPC
CPU | Intel Core i7-14700F |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 4070 SUPER |
メモリ | 32GB (DDR5-4800 16GB×2 / デュアルチャネル) |
ストレージ | 1TB SSD (NVMe接続) |
電源 | 750W BRONZE認証 |
国内生産が大きなウリのマウスコンピュータのゲーミングPCです。大手メーカーのため支払い方法が豊富、かつユーザーサポートに期待できるのがポイントです。
CPUクーラーは標準で240mmの簡易水冷、メモリは32GB。ケースも個性的でかっこいいです。
さらに、なんと3年間の無償保証と電話サポートがついています。他メーカーだと1年間が通常であり、ゲーミングPCとしては異例です。
総じてバランスがとれた、価格も手頃なゲーミングPCです。
同じ構成でホワイトになったモデルもあります。
ツクモのゲーミングPC
CPU | Ryzen 7 7800X3D |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 4070 SUPER |
メモリ | 32GB |
ストレージ | 1TB SSD (NVMe接続) |
電源 | 850W GOLD認証 |
BTOパソコンショップの老舗「ツクモ」の、コンパクトなゲーミングPC「G-Gear Aim」のラインナップです。
ゲーミング最強のCPU「Ryzen7800X3D」を搭載しており、その他メモリやストレージも十分な量を備えています。
標準は空冷クーラーですが、RYZEN3Dシリーズは発熱が少ないため空冷でも問題ないと思います。ただ、気になるのであれば水冷にカスタマイズも可能です。
ツクモのゲーミングPCの中では、かなり見た目にこだわったPCケースだと思います。ツクモを見た目で敬遠していた人もぜひ一度見てみてください。
ガラスパネル、LEDモデルは以下のリンクからどうぞ。
RTX4070ti搭載ゲーミングPC
まず、マルセル北村おすすめのRTX4070ti搭載ゲーミングPCを紹介します。
パソコン工房のゲーミングPC
iiyama LEVEL-R779-LC147KF-UL4X [Windows 11 Home]
CPU | Core i7-14700KF |
GPU | GeForce RTX 4070 Ti 12GB GDDR6X |
メモリ | 32GB (DDR5-4800、16GB×2) |
ストレージ | 1TB SSD (M.2/NVMe接続) |
電源 | 800W GOLD認証 |
国内外から評価される「iiyama」ブランドを持つパソコン工房は、他社と比べて価格が安く、極めてコスパのいいゲーミングPCを提供しています。
このモデルはメモリ32GBの上、360mmの簡易水冷CPUクーラーを標準搭載しているため、発熱量の高い14700KFでも安心して運用できるでしょう。
パソコン工房のゲーミングPC(低価格版)
CPU | Core i7-13700F |
GPU | GeForce RTX 4070 Ti 12GB GDDR6X |
メモリ | 32GB (DDR5-4800、16GB×2) |
ストレージ | 2TB SSD (M.2/NVMe接続) |
電源 | 700W BRONZE認証 |
国内外から評価される「iiyama」ブランドを持つパソコン工房は、他社と比べて価格が安く、極めてコスパのいいゲーミングPCを提供しています。
CPUが13700Fですが、インテルの13世代と14世代はゲーミング性能は大差ないので問題ありません。
このモデルは2TBのSSDを搭載、メモリ32GBでこの価格です。いいゲーミングPCと言えるでしょう。
RTX4070搭載ゲーミングPC
RTX4070搭載ゲーミングPCに関しては、正直「これ買っておけば良いんじゃない?」というものがあるので紹介します。
これ以外のRTX4070搭載ゲーミングPCについては以下の記事をごらんください。
マウスコンピューターのゲーミングPC
CPU | Intel Core i7-13700F |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 4070 |
メモリ | 32GB |
ストレージ | 1TB SSD (NVMe接続) |
電源 | 750W BRONZE認証 |
国内生産がウリのマウスコンピュータのゲーミングPCです。大手メーカーのため支払い方法が豊富、かつユーザーサポートに期待できるのがポイントです。
簡易水冷CPUクーラー標準搭載、メモリ32GB標準搭載、SSD1TB標準搭載と3拍子揃っています。
さらに、なんと3年間の無償保証と電話サポートがついています。他メーカーだと1年間が通常であり、ゲーミングPCとしては異例です。
最も初心者向けと言えるかもしれません。価格も妥当だと思います。
同じ構成で、白い側面透過PCケースになったおしゃれなモデルもあります。
また、ほぼ同じ構成(SSDが500GBに変更)で、ロジクール製の白いゲーミングデバイスと、iiyamaの白いゲーミングモニターがセットになった「オーロラコレクション」もあります。