「ゲームをしないのにゲーミングPCを買っていいの?意味はあるの?」
不安に思う方もいると思います。
まず断言しておきますが、ゲームをしないのにゲーミングPCを買って問題が起きることはありません。
ゲームはしないんだけど、ゲーミングPCの方がスペックが良さそうだしカッコいい……ゲームをしなくてもゲーミングPCを買う意味ってあるのかな?
その疑問に対する答えは、「用途による」となってしまいます。
今回は、ゲーミングPCと普通のPCの違いについて軽く解説したのち、ゲームをしない方がゲーミングPCを買う意味があるのかについて、用途別に解説していきたいと思います。
ゲーミングPCと普通のPCの違いは?
ゲーミングPCはゲームに適したパソコンのことを指します。
ゲーミングPCに明確な定義はありませんが、一般的には一定以上の性能を持つ「グラフィックボード」というパーツを搭載していることがゲーミングPCの最低要件とされます。
ゲームをプレイするには高スペックなグラフィックボードやCPUなどが必要になるため、結果的にゲーミングPCは普通のPCと比べるとかなりスペックの高いパソコンになります。
そのため、性能面では「ゲーミングPCは、普通のPCの完全上位互換」となります。
普通のPCにできて、ゲーミングPCにできないことはありません。
ゲームをしないのにゲーミングPCを買う意味はあるのか?
ゲームをしないのにゲーミングPCを買う必要はあるか、という疑問に対する答えですが、「用途による」というしかありません。
というのも、ゲーミングPCのスペックを活かせる用途はゲームに限らないからです。
想定している用途がゲーミングPCのスペックを活かせるものであれば、ゲームをしなくてもゲーミングPCを買う意味があるといえます。
これから、主な用途別にゲーミングPCを買う必要があるのかどうかについて解説していきます。
ネット検索・動画視聴
パソコンでネット検索やYoutubeでの動画視聴のみを行うという方もいると思います。
そういう方の場合は、ゲーミングPCを購入する意味はありません。
ゲーミングPCで主に強化されるのはグラフィック機能です。この用途ではグラフィック機能を使用することはほとんどありません。
ネット検索や動画視聴しか行わないという方の場合は、普通のパソコンや、「ChromeBook」が非常にコスパがいいためおすすめです。
動画編集・3Dデザイン
パソコンで動画編集や3Dのモデリングなどを行う方の場合、ゲーミングPCを購入する意味があります。
動画編集も3D関係の作業も、どちらもゲーミングPCが得意とするグラフィック機能をフルに活用します。
動画編集の場合、グラフィックボードを搭載しているとハードウェアエンコードという高速なエンコードを行うことができますし、編集作業自体も快適に行うことができて恩恵が大きいです。
そのため、動画編集や3D関係の作業を行う予定がある方は、ゲーミングPCを買う意味があるといえるでしょう。
AI画像生成(Stable Diffusion等)
近年、急速に発展したAIを利用した画像生成。パソコンでAI画像生成を試してみたい!と思っている方も多いのではないでしょうか。
パソコンでAI画像生成を行う方の場合、ゲーミングPCを購入する意味があります。
AI画像生成には、クラウド型と言って、インターネットを介してAI画像生成を行えるサービスも存在します。
その場合は自分のPCのスペックに関係なく画像生成を行えるのですが、月額料金がかかったり、生成できる画像の数や速さに大きな制限があったり、生成できる画像にも制限があったりします。
クラウド型はとにかく制限だらけなのです。
ローカル環境(自分のPC)で画像生成を行えるようにセットアップすれば、そういった制限は一切かかりませんし、料金も無料です。
その代わり、自分のPCでAI画像生成を行うことになるので、ハイスペックなグラフィックボード(グラボ)を搭載したPCが必要になります。
そのため、AI画像生成を行いたい方の場合、ハイスペックなグラフィックボードを搭載しているゲーミングPCを購入する意味はあります。というか、購入しなければローカル環境でのAI画像生成は不可能です。
AI画像生成を行う場合は、グラボの「VRAM」の容量が特に重要になります。一般的に、10GB以上のVRAMを搭載したグラボが必要とされており、多ければ多いほど画像生成が快適になります。
AI画像生成向けのグラボは、RTX3060のVRAM12GBモデルが一番手頃だよ!ちなみに、一般向けグラボのVRAMのマックスは、RTX3090、3090ti、4090の24GBだよ!
以下に、RTX3060を搭載したゲーミングPCを紹介しています。
以下に紹介しているRTX3060搭載ゲーミングPCは、VRAMが12GBであることは確認しています。しかし、RTX3060にはVRAMが8GBのモデルも存在しています。
予告なく変更されることもあるので、念のためVRAMが12GBになっているか確認の上ご購入ください。
「RTX3060」のあとに「12GB」と書いてあれば大丈夫です。マウスコンピューターの場合は「構成の詳細を確認」してみてください。
まとめ
今回は、ゲームをしない人がゲーミングPCを買う必要はあるのかということについて解説しました。
前述したように、ゲーミングPCは普通のPCの完全上位互換です。コストパフォーマンスを無視すればゲーミングPCを購入すれば困ることはありません。
とはいえ、価格差が非常に大きいので、普通の人は用途に合ったパソコンを買った方がいいでしょう。
用途に合ったパソコンと価格帯をまとめたものが以下になります。
- ネット検索・動画視聴:普通のPCかChromeBook(3〜10万円程度)
- 動画編集・3Dデザイン:ゲーミングPCか、クリエイターPC(15〜50万円程度)
- AI画像生成:ゲーミングPC(VRAM10GB以上のグラボを搭載したPC)(15〜50万円程度)
上記を見ればわかるように、ゲーミングPCの価格は青天井です。ゲーミングPCを購入する場合はコスパを考慮して製品を選択する必要があります。
コスパの良いゲーミングPCの選び方についてまとめた記事があるので、ぜひご覧ください。