ゲーミングPCに欠かせないパーツ「グラボ」(グラフィックボード)。しかしBTOパソコンのスペック表を見ると、大抵「GPU RTX2080」、「グラフィック機能 RTX3090」といった記載がされています。
GPU?グラフィック機能?RTXならグラボじゃないの?そもそもGPUとグラボの違いってなんだろう?同じ?
そういう方、意外といるんじゃないでしょうか。
そこで、今回はGPUとグラボの違い、BTOゲーミングPCでグラボという表記があまり使われない理由を解説します。
GPUとは?
GPUは「グラフィックス・プロセッシング・ユニット」の略称です。「RTX3070」や「RADEON RX6800」など、NVIDIAやAMDが設計しているのがGPUです。
GPUは小さなチップだよ!パソコンの中でピカピカ光ってる大きいパーツ(グラボ)は厳密にはGPUではないよ!
グラフィックボード(グラボ)とは?
グラボは、GPUを搭載した板(ボード)です。GPUを一般的用途に使用できるようにした製品がグラボと言えます。
GPUはあくまで「演算装置」です。CPUやメモリがパソコンのパーツの一つであるように、GPUはグラボのパーツの一つと言えます。
車のエンジン(GPU)と車(グラボ)みたいなものでしょうか。
グラボメーカーのサイトを見てみると、きちんと「RTX 3080 搭載 グラフィックボード」といった書かれ方がしているのがわかります。
玄人志向
BTOメーカーで「グラボ」表記がされない理由は?
一般的にBTOメーカーの場合、「グラボ」を指定できないことが多いです。
大体の場合「RTX3080搭載PC」みたいな書かれ方をしているよ!これはつまり、グラボはなんだかわからないけど「GPU」はRTX3080ということだよ!
ではなぜグラボを指定できないかというと、コストカットのためだと思われます。当然同じ製品を大量に仕入れたほうが仕入れ値が安くなるはずなので、種類までユーザーに指定させると高くつくのです。
そのおかげで、ユーザーに安く提供できているとも言えます。
もちろん、グラボを「ASUS rog-strix RTX3080」みたいに選択できるメーカーもあります。ですがその場合、値段も高い事が多いです。
であれば、自作してしまったほうがいいのではないかと私は思います。
とはいえ、正直どこのメーカーのグラボであっても、GPUが同じであれば体感できる差を感じることはほとんどないといっていいです。気分と見た目の問題です。
ベンチマークで上を目指す方は別でしょうが、そういった方はそもそもこの記事を読んでいないでしょう。
結論!グラボはGPUの載った板!
というわけで、グラボとGPUは違うものだということを解説しました。
まあ、だからなんだという話ではあります。間違ってもグラボとGPUを混同している友達にしつこく訂正を迫らないようにしましょう(一度くらいなら可)。
でもこういう疑問が生じたとき、解決できないと気持ち悪くないですか?私は気持ち悪いです。
この記事がそういった方の役に立てばと思います。