マルセル北村です。
当サイトには、「初心者のためのゲーミングPCの選び方」という記事があります。
この記事はもちろん自信を持ってお伝えできる記事なのですが、非常に文量が多く、また選択肢もそこそこあるため、本当の初心者の方には難しい記事になっているのではないかと思いました。
そこで今回は、「初めてゲーミングPCを購入する方」や「数年ぶりにゲーミングPCを購入する方」で、「細かいことはいいからとりあえず安定の選択肢を教えてほしい」という方に向けておすすめのゲーミングPCを紹介します。
できるだけ短くまとめたので、ぜひ見ていってください。
なお、結論から申し上げると、初心者におすすめのゲーミングPCは「RTX4070ti搭載ゲーミングPC」、次点で「RTX4070搭載ゲーミングPC」です。理由は後ほど。
初心者がゲーミングPCを購入する際のポイント
まず初心者の方にお伝えしておきたい、ゲーミングPC購入の際のポイントは以下のとおりです。
- 初心者だからといって安すぎるゲーミングPCを買わない
- とにかくグラボを重視する
- 原則BTOメーカーによってゲーミングPCの性能に違いはない
初心者だからといって安すぎるゲーミングPCを買わない
まず、間違いなくお伝えしておきたいのは「初心者の方ほどある程度のスペックを持ったゲーミングPCを買ったほうが良い」ということです。
「初心者向け」と称して安い製品を勧める人もいますが、少なくともゲーミングPCに関してはその買い方はおすすめできません。
理由は簡単で、ゲーミングPCにおいては多少の人為的ミスがあってもスペックが高ければごまかせるからです。
例えばゲーム内設定に多少のミスなどがあっても、ある程度のことはスペックの暴力でねじ伏せられます。
低スペックなゲーミングPCを買うと、シビアな設定の詰め方を求められ初心者の方には(初心者でなくても)大変で面倒です。
実際、私はRTX4070ti搭載のゲーミングPC、RTX4090搭載のゲーミングPCを持っていますが、細かくゲーム内設定を行ったことがほぼありません。それで一切不便を感じないです。
さらに、スペックの高いゲーミングPCを使用していれば、パソコンに何か問題が起こった時に原因がスペック不足なのか、あるいは他の要因なのかが判断しやすくなります。
そういった意味で、初心者の方こそある程度のスペックを持ったゲーミングPCを購入することをおすすめします。
特に、ゲームの推奨スペックギリギリのゲーミングPCを買うのはおすすめしません。
推奨スペックがあまり当てにならないというのもありますが、最近のゲームはアップデートによって推奨スペックが上がることがあり、推奨スペックギリギリのスペックのゲーミングPCを買うとアップデートに太刀打ちできなくなってしまいます。
とにかくグラボを重視する
ゲーミングPCの性能はグラボで決まります。とにかくゲーミングPCはグラボから選んでください。
BTOゲーミングPCを購入する場合は、他のパーツのことはあまり深く考えなくて構いません。とにかくグラボグラボグラボです。
電源がどうだこうだ、マザーボードがなんだかんだなどの話には惑わされなくていいです。
実際、ゲーミングにはほとんど影響しません。
なお、PCゲームによく記載されている「最低動作スペック」とか「推奨動作環境」などの値はあまりアテになりません。
全員同じ環境でプレイできる家庭用ゲーム機と違って、他のソフトウェアインストール状況、解像度、リフレッシュレートなど個人の環境が異なりすぎるためです。
そのため、ゲームに合わせてグラボを買うのではなく、目標解像度内のどんなゲームにでも対応できるグラボを買うという考え方がいいです。
原則BTOメーカーによってゲーミングPCの性能に違いはない
当サイトでも色々なBTOメーカーを紹介していますが、BTOメーカーによってゲーミングPCの性能に違いは出ません。
例えば「パソコン工房は性能が良い」とか、「ドスパラは性能が悪い」といったことはないということです。
BTOメーカーは「ゲーミングPC組み立て屋さん」です。パーツメーカーからPCパーツを仕入れて、それを組み立てて販売しています。
そして、ゲーミングPCの性能を左右するのはPCパーツです。
PCパーツの構成が同じであれば、BTOメーカーによって性能に差が出ないのは自明です。
もちろん、ものすごい厳密な話をすれば各BTOショップによって使用しているパーツのメーカーとPCケースが異なるので、若干の差はでます。しかし、ゲーマーが気にするような差ではないです。
なので、安心して好きなメーカーのBTOゲーミングPCを買いましょう。
初心者におすすめのゲーミングPC
では、結局初心者におすすめの、ある程度のスペックを持ったゲーミングPCは何なのでしょうか?
私はRTX4070ti搭載ゲーミングPC、次点でRTX4070搭載ゲーミングPCだと考えます。
理由は簡単で、とりあえずこれを買っておけば問題ないという性能を誇る上、コスパがいいからです。
特にRTX4070tiは別格の性能を持っており、特殊なゲームでなければWQHD解像度までのほとんどのゲームに対応できるといっていいです。
とりあえずRTX4070ti搭載ゲーミングPCを買っておけば間違いありません。
RTX4070tiは、概ね「RTX3090ti」と同等の性能を有しています(VRAM以外)。
今の自分のゲーミング環境がフルHDだとしても、後々WQHDで環境を組み直したくなるのはよくあることです。
その場合でも、RTX4070tiなら問題なく対応できます。おすすめです。
……RTX4070tiを買っておけば間違いないのですが、価格の問題でRTX4070tiが購入できないという方にはRTX4070搭載ゲーミングPCをおすすめします。
RTX4070は、概ね「RTX3080」と同等の性能を有しています。
もし貴方がフルHD解像度でしかゲームをしない、または非常に重いゲームをWQHD解像度でプレイしないのであれば、RTX4070でも問題はないでしょう。
RTX4070tiの特徴
- RTX4000番台のミドルグレードのグラボです。
- ミドルグレードといいつつ、VRAM以外前世代のハイエンドであるRTX3090tiとほぼ同等のスペックを誇ります。
- 元々は「RTX4080」としての販売を予定されていたという事情もあり、高い基本スペックを持ちます。
- RTX4070tiを買っておけば、WQHD以下のほぼ全てのゲーミング環境に対応できます。
- そのため、今から3070以上の3000番代のグラボを買うくらいなら、4070tiを買うことをおすすめします。
RTX4070の特徴
RTX4070の特徴は以下のとおりです。
- RTX4070は、省電力化、VRAMの微増、DLSS3.0への対応を行なったRTX3080という立ち位置です
- そのため、今更RTX3080を買うくらいならRTX4070を買った方がいいです
- RTX3080並のGPUなので、WQHDまでなら大抵のゲームに対応できます
- 初値ではおすすめできませんでしたが、すぐに価格が大きく落ちたので選択肢の一つに入りました
RTX4070ti搭載のおすすめゲーミングPC
RTX4070ti搭載のおすすめゲーミングPCを紹介します。
今回は「ハイスペック・高価格」のゲーミングPCと、「ミドルスペック・低価格」のゲーミングPC2つに厳選して紹介します。
もっとほかのRTX4070ti搭載ゲーミングPCが見たいという方は、RTX4070tiについて解説した以下の記事もごらんください。
マウスコンピューターのゲーミングPC(30万円前後)
CPU | Intel Core i7-14700KF |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 4070Ti |
メモリ | 32GB (DDR5-4800 16GB×2 / デュアルチャネル) |
ストレージ | 1TB SSD (NVMe接続) |
電源 | 750W BRONZE認証 |
国内生産が大きなウリのマウスコンピュータのゲーミングPCです。大手メーカーのため支払い方法が豊富、かつユーザーサポートに期待できるのがポイントです。
特筆すべきはスペックの高さです。CPUは文句なし、メモリも現行のDDR5、CPUクーラーは標準で360mmの簡易水冷になっています。
ケースも個性的でかっこいいです。
さらに、なんと3年間の無償保証と電話サポートがついています。他メーカーだと1年間が通常であり、ゲーミングPCとしては異例です。
余裕を持ったスペックのため、最も初心者向けと言えるかもしれません。
パソコン工房のゲーミングPC(25万円前後)
iiyama LEVEL-R776-137F-ULX [Windows 11 Home]
CPU | Core i7-13700F |
GPU | GeForce RTX 4070 Ti 12GB GDDR6X |
メモリ | 16GB (DDR5-4800、8GB×2) |
ストレージ | 1TB SSD (M.2/NVMe接続) |
電源 | 700W BRONZE認証 |
国内外から評価される「iiyama」ブランドを持つパソコン工房は、他社と比べて価格が安く、極めてコスパのいいゲーミングPCを提供しています。
このゲーミングPCは主にメモリ搭載量を減らして、標準的なモデルより価格を落としたモデルと言えます。
また、CPUがkなしだったり、標準CPUクーラーが空冷(パソコン工房は簡易水冷が標準のモデルが結構多い)というコストダウンもあります。
ポイントは低価格ながらストレージが1TBあること。最近のゲームは高容量化が著しく、1TBは最低ラインと言えます。
まあ自分で増設すればいい話ですが、面倒と感じる方も多いと思うので最初から1TB載っているモデルをおすすめしています。
RTX4070搭載のおすすめゲーミングPC
RTX4070搭載のおすすめゲーミングPCを紹介します。
今回は「ハイスペック・高価格」のゲーミングPCと、「ミドルスペック・低価格」のゲーミングPC2つに厳選して紹介します。
もっとほかのRTX4070搭載ゲーミングPCが見たいという方は、RTX4070について解説した以下の記事もごらんください。
マウスコンピュータのゲーミングPC(25万円前後)
CPU | Intel Core i7-13700F |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 4070 |
メモリ | 32GB |
ストレージ | 1TB SSD (NVMe接続) |
電源 | 750W BRONZE認証 |
国内生産がウリのマウスコンピュータのゲーミングPCです。大手メーカーのため支払い方法が豊富、かつユーザーサポートに期待できるのがポイントです。
簡易水冷CPUクーラー標準搭載、メモリ32GB標準搭載、SSD1TB標準搭載と3拍子揃っています。
さらに、なんと3年間の無償保証と電話サポートがついています。他メーカーだと1年間が通常であり、ゲーミングPCとしては異例です。
最も初心者向けと言えるかもしれません。価格も妥当だと思います。
同じ構成で、白い側面透過PCケースになったおしゃれなモデルもあります。
また、ほぼ同じ構成(SSDが500GBに変更)で、ロジクール製の白いゲーミングデバイスと、iiyamaの白いゲーミングモニターがセットになった「オーロラコレクション」もあります。
マウスコンピューターのゲーミングPC(20万円前後)
CPU | Ryzen 7 5700X |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 4070 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 1TB SSD (NVMe接続) |
電源 | 750W BRONZE認証 |
国内生産が大きなウリのマウスコンピュータのゲーミングPCです。大手メーカーのため支払い方法が豊富、かつユーザーサポートに期待できるのがポイントです。
マウスコンピューターのWEB限定ブランド「NEXTGEAR」のゲーミングPCで、性能を少し落とす代わりに価格も抑えたのが特徴です。
低価格ながらRTX4070を搭載している上、簡易水冷CPUクーラーを標準搭載しているのが大きなメリットです。
さらに、他のマウスコンピューター製品と同様に3年間の無償保証と電話サポートがついています。他メーカーだと1年間が通常であり、ゲーミングPCとしては異例です。