マルセル北村です。
「ASUS」の60%ゲーミングキーボード(ミニゲーミングキーボード)「ROG Falchion NX」を購入したためレビューします。
「ROG Falchion NX」は高速無線に対応している珍しい60%ゲーミングキーボードです。
ROGのデザインが好きなことに加え、携帯性の高い60%ゲーミングキーボードを買うなら高速無線一択だと考えていたため、購入を決意しました。
後述しますが、かなりニッチなジャンルであるといえるので、競合する製品が少ないです。無線60%ゲーミングキーボードに興味がある方は絶対このレビューを読んでいってください。
ASUSとはどんな会社か?
ASUSは、台湾のPCパーツ等のメーカー「華碩電脳股份有限公司」の英語名です。ROG(Republic Of Gamers、ゲーマー共和国)、TUFなどのブランドを持っています。
その個性的でかっこいいデザインと高品質かつ高価格な製品で、ファンがとても多いメーカーです。イメージとしてはPCパーツ界のApple(性能、デザイン性、値段が高い)のようなものでしょうか。
よく「ASUS」の読み方について「エイサスだ」、「いやアスースだ」と揉めていますが現在は公式に「エイスース」が正しい読み方とされています。
過去には「アスース」が公式読みだったことも紛らわしさに拍車をかけています。
ゲーミングキーボード「ROG Falchion NX」とは?「ROG Falchion」との違いは?
「ROG Falchion NX」は、先行して販売されていた「ROG Falchion」のキースイッチ(軸)を変更したミニゲーミングキーボード(60%キーボード)です。
「ROG Falchion」の軸がドイツCherry社のMXスイッチだったのに対し、「ROG Falchion NX」はASUS開発のNXスイッチとなっています。
MXとNXってすごく紛らわしいよね!どうしてNXって名前にしたんだろう?
キー数はフルキーボードの約65%でありながら、大きさは60%キーボード並というコンパクトさも売りの一つです。
ちなみに、日本国内では赤軸互換のモデルしか販売されていませんが、海外では茶軸互換及び青軸互換のモデルも販売されています。なぜ……
ROG Falchion NXの外観画像
外観は優勝です。ASUSやROGが好きな人なら絶対に気に入るでしょう。嫌いな人はそもそも選択肢にも入れないでしょう。
ROG Falchion NXの大きさ
「ROG Falchion NX」は、フルキーボード比65%のキーを持ち、フルキーボード比60%の大きさのゲーミングキーボードとの触れ込みでした。
そこで、私の持っているフルキーボード「REALFORCE RGB」と大きさ、キーの配置を比較しました。
当然ですが全然違いますね。なんとなくサイズ感をつかんでいただければ幸いです。ちなみにキー配置は「US配置」しか選択できません。
ROG Falchion NXの主な特徴
高速無線対応の60%ゲーミングキーボード
「ROG Falchion NX」は高速無線に対応している無線60%ゲーミングキーボードです。実は、高速無線対応の60%ゲーミングキーボードってあまり種類がなかったりします。
信頼できるメーカーの製品でパッと思いつくのはCorsairの「K70 PRO MINI RGB」とSteelseriesの「Apex Pro Mini Wireless」でしょうか。
とてもニッチなジャンルのゲーミングキーボードです。
ニッチな商品だし、ASUSのROGブランドのため60%ゲーミングキーボードにしては価格は高め……と思いきや、むしろ先程紹介した2製品より安く入手できると思います。
実は高速無線60%ゲーミングキーボードの中では安いのです。Bluetooth接続に対応していないことが関係しているのでしょうか……
Bluetoothには非対応
「ROG Falchion NX」は高速無線接続と有線接続は可能ですが、珍しいことにBluetooth接続には対応していません。
特段デメリットになることはないと思いますが、複数台のPCで無線接続を切り替えて使い分けるといった使い方はできません。
大抵の高速無線対応ゲーミングキーボードはBlutooth接続にも対応しているよ!でも正直ゲームでBluetooth接続を使うことはないからあんまり関係ないかな!
2色成形キーキャップ
「ROG Falchion NX」は、高級ゲーミングキーボードだけあって、耐久性の高いPBT2色成形キーキャップを使用しています。
2色成形だと印字が摩耗したり剥げたりすることがなくなるため、ハードに使用するゲーミングキーボードにおいて重要な要素です。
ROG Falchion NXの使用感(ファーストインプレッション)
何はなくともその外観です。もう本当に素晴らしい。
洗練されたデザインと無駄なスペースを究極まで省いたフォルム。
にも関わらず必要な機能は有しているという機能美……
これだけで1万円以上出した価値があるというものです。サイコー
次に、「ROG Falchion NX」を実際にゲームで使ってみました。プレイしたゲームはFPS「Valorant」。
文句なし!ゲームで利用するキーの配置に違和感がないため、ゲームプレイ時にはフルキーボードと同様の感覚で使用できます。
また、PCゲームでよく使用する「Wキー」に出っ張りがついており、感触だけでわかるようになっています。
絶対関係ないのですが、上手くなった気がしてきてしまいます。これがゲーミングデバイスの魅力であり魔力です。
ただ、キーボードの左側面に音量調節に割り振られているタッチバーのようなものがあるのですが、誤って触れてしまうことがたまにありました。
私のように不器用な方は、ASUSの「Armoury Crate」を使えばキーコンフィグができるので、無効にしてしまうというのも選択肢の一つでしょう。
また、これは「ROG Falchion NX」というより60%キーボードの特徴なのですが、やはりタイピングにはあまり向いていないと感じました。
少なくとも「ROG Falchion NX」でこの記事を書くのは辛いです。
ファンクションキーが使いづらいのは大きいです。
別の記事で解説していますが、60%ゲーミングキーボードはゲーム用途専用と割り切ったほうがいいと改めて思いました。
追記:購入3ヶ月後のROG Falchion NXの使用感
3ヶ月使っても、外観の素晴らしさに飽きることはありません。惚れ惚れします。
また、使わないときは付属のキーボードカバーをかけておけるので、ホコリなどつかずに綺麗なままの状態が保たれています。
使い心地も良好。やはりゲーミングには60%キーボードが良いと思いました。デスクの圧迫感が圧倒的に減りますね。
2ヶ月経っても私的には最強の60%ゲーミングキーボードという認識です。買って良かったです。
そして、やっぱり私はサイドのタッチバーはなくてもいいですね。誤爆してしまいます。
ROG Falchion NXのメリット
- 圧倒的デザインと質感、満足感。ASUSブランドの安心感
- 高速無線60%ゲーミングキーボードというニッチでありながら需要のあるスペック
- 細かに気の利いた付属品(カバー等)
- (高速無線60%ゲーミングキーボードの中では)比較的安価
ROG Falchion NXのデメリット
- タッチバーは微妙(慣れていないだけかも?)
- 国内では赤軸互換のモデルしか販売されていない
- ASUSが嫌いなら無理
まとめ
ASUSのゲーミング60%キーボード「ROG Falchion NX」のレビューを行いました。
- コスパのいい高速無線搭載の60%ゲーミングキーボードが欲しい人
- ASUS、ROGのデザインが好きで、究極のゲーミングキーボードを試してみたい人
高速無線60%ゲーミングキーボードというニッチなカテゴリのゲーミングキーボードですが、さすがASUS、ゲーマーのツボを抑えてきています。
高級感もあり、使用感も自然。ゲーミングデバイスの重要な役割である「モチベーションアップ」を完全に果たしています。
届いたら絶対テンション上がると思います。最高です。
また、要らない機能(Bluetooth接続)を割り切って削り落としているのも私的に高評価です。
そこが価格に影響しているのかはわかりませんが、先述したように他の同種のキーボードの中では安い方なので、ASUSのセンスや「ゲーマー共和国」が嫌いな方でなければ、購入候補の選択肢には間違いなく入るでしょう。
本当におすすめです。
昨今の情勢の影響を受けてか、どんどん実売価格が上がってきているので欲しい方は早めに購入することをおすすめします。