快適なゲーミングライフを送るために、デスクとイスは重要です。
私は以前座卓とゲーミング座椅子を使用していた時期がありますが、腰がおかしくなりそうですぐに辞めました。
座椅子は本当におすすめしません。長期的に健康ダメージを受けます。
そこで私が購入したのがバウヒュッテのゲーミングデスク「BHD-1200M」、Flexispotの電動昇降デスク「E7」、オカムラのオフィスチェア「シルフィー」、そしてゲーミングチェア「WINcase Type-R」です。
今回は、そのうちゲーミングチェア「WINcase Type-R」をレビューしたいと思います。
結論から言うと、安定感と高級感のあるとてもいいゲーミングチェアです。
最初に私が「WINcase Type-R」に注目したのは、「ゲーミングゲーミングしていない個性的なデザイン」と「エルゴヒューマン監修」という点に惹かれたからでした。
その後、2年ほど使用して感じた点をお伝えしたいと思います。
WINcase Type-Rとは?
「WINcase Type-R」は、2020年1月に「関家具」から発売されたゲーミングチェアです。
関家具は50年以上の歴史がある日本の家具販売業者です。
超有名オフィスチェアメーカー「エルゴヒューマン」監修という触れ込みで、実際エルゴヒューマンに使用されているのと同じ張地である「エラストメリックメッシュ」が座面、背面に使われています。
腰をサポートするスパインアジャストや、オットマンも付属しておりまさにハイグレードゲーミングチェア。
その分値段もハイグレード。実売価格でも十万円を超えています。
本物志向の高級製品なのは間違いないよ!
使ってわかったWINcase Type-Rのメリット
- 高級感がある上に適度に「ゲーミングチェアっぽい」見た目
- 安定感と通気性を備えたエラストメリックメッシュ
- 広い座面
- オットマン標準装備
- これでもかとばかりに調整可能な肘置き
高級感がある上に適度に「ゲーミングチェアっぽい」見た目
「WINcase Type-R」は、レーシングチェアタイプのゲーミングチェアとは異なり、オフィスチェアに近い見た目をしています。
しかし、黒を主体としたチェア全体のカラーに、好きなカラー(ブルー、レッド、ホワイト、グレー)のスパインサポート(背面の骨のようなパーツ)が差し色になって映えます。
本体も樹脂ではなく金属製なので、前からみても後ろからみても非常に高級感があります。
「ゲーミングゲーミングしたチェア」という見た目はしていませんが、かといってオフィスチェアほど淡白でもない。
非常に渋いラインを攻めたいいデザインだと思います。
安定感と通気性を備えたエラストメリックメッシュ
エルゴヒューマンをご存知でしょうか?
エルゴヒューマンは台湾の企業ですが、おそらく日本では、アーロンチェアのハーマンミラーと並んで有名な高級オフィスチェアメーカーなのではないでしょうか。
「WINcase Type-R」は、そのエルゴヒューマン監修のゲーミングチェアです。
そのため、エルゴヒューマンに使用されているエラストメリックメッシュという素材が座面、背面に使用されています。
人間、座っていると汗をかきます。
その結果、通気性の悪い生地だと蒸れてきてしまうのですが、メッシュ生地であればその心配はいりません。
そして、エラストメリックメッシュは非常にちょうどよい弾力を兼ね備えているため長時間の着座に耐えられます。
基本的に座りっぱなしの我々ゲーマーにはありがたい、まさにゲーミングチェア向きの素材であるといえます。
しかし、調べてみてもエラストメリックメッシュというのが一体何なのかはよくわからなかったというのが正直な感想です。
エルゴヒューマンのウェブサイトをみたところ、アメリカの「Matrex」社製のエラストマー素材(ゴム弾性を持つ素材の総称)を使ったメッシュ生地ということでしょうか。
少し気になったので本題ではありませんが調べてみました。
Matrex社のウェブサイトによると、Matrex社はアメリカで最大のウェビング(弾性のある生地)メーカーとのことでした。
それにしては何故か「history」のページが「under construction」(工事中)になっていたりして少し怪しんでしまったのですが、Matrex社はアメリカの大手メーカー「Leggett & Platt」の専門部門という扱いだそうです。
これはLeggett & Plattのウェブサイトにも掲載されているので、間違いないでしょう。
つまり、Matrex社のエラストメリックメッシュはちゃんとした製品であるということです。
疑ってすいませんでした。私が無知でした。
広い座面
私はオカムラのシルフィーも持っているのですが、シルフィーと比べると明らかに座面が広いです。
しばらく使ってみるまで気づかなかったのですが、この座面の広さは長時間のゲームプレイにかなり寄与します。
疲れ方がぜんぜん違うのです。
オットマン標準装備
オットマン(足置き)が標準装備されています。
買う前は正直「オットマンなんか使うかな?」と思っていましたが、意外と使います。
足が伸ばせるのは想像以上に気分がいいです。
ただ、オットマンがあるのはありがたいのですが、手放しで喜べるわけではありませんでした。後述します。
これでもかとばかりに調整可能な肘置き
通常のゲーミングチェアの場合、肘置きの可動は回転、上下(昇降)、左右(幅)というものが多いと思います。
WINcase Type-Rの場合、上記に加えて肘置きの半分くらいの位置から上に跳ね上げることができます。
これは、コントローラーを持ってゲームをプレイするときや、携帯型ゲームをプレイするときに便利とされています。
正直マウス・キーボード派の私はあまり活用したことがありませんが……
使ってわかったWINcase Type-Rのデメリット
- オットマンの安っぽさ
- スパインサポートへのほこりのたまりやすさ
- エルゴヒューマンプロに迫る値段の高さ
オットマンの安っぽさ
オットマン(足置き)が標準装備されているのは素晴らしいのですが、本家エルゴヒューマンプロのオットマンと比較して機構が明らかに安っぽいと感じます。
オットマンがチェアに収納されている形で、使用する際は伸縮する細いバーを引っ張り出す感じです。
問題はバーが脆弱なのかオットマンがガタつくことと、オットマンのなめらかな収納ができないことです。
オットマンがバーに支えられている形になっているため、オットマンに強い力をかけるとバーが折れてしまいそうなのも気になります。
もっとも気になるのは、オットマンの展開・収納に結構な力が必要なことだと思います。なめらかに滑らないのでけっこうイライラします。
とはいえ、ないよりは明らかにあった方がいいので、実用性重視の方は問題ないと思います。
スパインサポートへのほこりのたまりやすさ
スパインサポートは背骨のような形になっている背面のパーツです。
腰にいい上に見た目としても独創的なのですが、いかんせんその形状からとてもホコリが溜まりやすいです。
定期的な清掃が必要になります。気にしなければ問題にはなりませんが……
エルゴヒューマンプロに迫る値段の高さ
「WINcase Type-R」は10万超えのゲーミングチェアです。
確かに「WINcase Type-R」はいいゲーミングチェアですが、10万円を超えてくると本家エルゴヒューマンプロに近い値段になってきます。
「WINcase Type-R」はエルゴヒューマンプロの下位互換というわけではありませんが、類似した商品で、エルゴヒューマンのほうが歴史は圧倒的に長いです。この値段差をどう考えるかです。
まとめ
「WINcase Type-R」はいいゲーミングチェアで、欲しいと思った方の背中を押すくらいおすすめです。ただ、十万円を超える値段を出すならそりゃいいイスじゃないと困るよなあとも思います。
つまり、「WINcase Type-R」は値段相応の良い製品という結論です。あとは自分の予算と他製品との比較ということになります。
そうなると結局は個人の感性に依るところが大きいので、実際に試座したり商品を見てみることをおすすめします
なお、オカムラのシルフィーと比較してみてよくわかりましたが、肩幅の広い人には間違いなくおすすめなゲーミングチェアです。疲れ方が違いすぎます。
個人的に、ゲーミングとオフィスの中間を取ったような個性的なデザインかつ、高級感と機能性を兼ね合わせたゲーミングチェアは現状唯一無二だと思います。デザインが気に入ったなら、性能も満足いくものなのでおすすめです。
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