ゲーミングキーボードを購入しようと思ったときに悩むポイントはいくつかあります。例えばキーボードのサイズ、有線か無線かなどですね。
そしてもう一点、考えるポイントがあります。
どのゲーミングキーボードを買うかは決まったけど、同じゲーミングキーボードの中にもいろんな種類があってよくわからない……いや、そもそも軸って何?
こういう方、結構多いのではないでしょうか。
結論から言うと、ゲーミングキーボードの軸はなんでもいいです。理由は後ほど。
PCゲーマー歴10年以上の私が本音で説明させていただきます。
ゲーミングキーボードの軸って?
メカニカルキーボードのスイッチに使用されている部品の一つを軸と呼びます。
軸は、キーボードの打鍵感(キーを叩いた感触)に影響を与えます。
なので、厳密に言うとゲーミングキーボードであってもメカニカルでないもの(メンブレンや静電容量無接点方式など)に関しては軸という概念がありません。もっとも、現状ゲーミングキーボードの主流はメカニカルキーボードです。
結論!ゲーミングキーボードの軸はなんでもいい!
冒頭にも述べた通り、ゲーミングキーボードの軸はなんでもいいです。
まあ、なんでもいいというと語弊がありますので、「好きなものを選べば良い」と言い換えさせていただきます。
でも銀軸がゲーミングにはいいとか見たことあるよ?
そういう意見もあるでしょう。銀軸が良いというのはアクチュエーションポイントが浅く、キー入力の応答速度が早くなるという理由からです。
別にそれが間違いとは思いませんが、実ゲーミングで体感できる有意な差がでるかは疑問です。
アクチュエーションポイントが浅いキーボードは確かに認識が早いですが、その差が実ゲーミングのプレイ結果に影響するかというと疑問ということです。
もし「あー、銀軸なら勝てたんだけどなー」と言っている人がいたら、「いや実力の問題だろ」って思わない?そういうことだよ!
また、実際の応答速度はアクチュエーションポイントのみで決まるのではなく、ゲーミングキーボード本体の性能も関わってきます。それすら大きな差はないので、正直気分の問題なのです。
そのため、軸に関しては性能を基準にして選択する必要がありません。
各軸大きな性能差がないのであれば、あとは好みだけ。そのため、好きな軸を選べばいいと断言させていただきます。もちろん、銀軸がいいと思えば銀軸を買えばいいと思います。
ここから先は軸の種類とその特徴について簡単に解説していきます。
それを読んで、自分にはどの軸が合いそうか想像してみてください。
ゲーミングキーボードの軸の種類は?
最も有名なのはドイツCherry社の軸でしょう。
それ以外にもゲーミングデバイスメーカー各社独自で色々な軸を出しています。
しかし大抵の場合他社の軸であっても「赤軸互換」とか、「青軸相当」と言った書かれ方をしています。
つまり、Cherry社の軸が基準となっているので、Cherry社の軸の違いがわかれば他メーカーにも対応できます。
赤軸
キーを押した感覚が全然ないのが赤軸の特徴です。
打鍵感を擬音で示すと「スコスコ」という感じです。打鍵音もほぼありません。
ロジクールの「リニア」が赤軸相当とされています。
赤軸相当の60%ゲーミングキーボード「ASUS ROG Falchion NX」のレビューを行っていますので、ぜひご覧ください。
青軸
キーを押した感覚がものすごいあるのが青軸の特徴です。
打鍵感を擬音で示すと「カチャカチャ」という感じです。打鍵音はかなり大きいです。最初はびっくりするかもしれません。
ロジクールの「クリッキー」や、Razerの「グリーン軸」が青軸相当とされています
茶軸
赤軸と青軸の中間を取ったようなのが茶軸の特徴です。
擬音で示すと「カチカチ」という感じです。多分万人受けするのは茶軸です。アクがないともいいます。
ロジクールの「タクタイル」やRazerの「オレンジ軸」が茶軸相当とされています。
銀軸
赤軸のアクチュエーションポイントを浅くしたような軸です。
入力までの時間が早いのが特徴です。それ以外は赤軸に準じます。
Razerの「イエロー軸」が銀軸相当とされています。
好みは人それぞれだから試してみるしかない!
軸の好みは本当に人それぞれです。こればかりは実際に試してみるしかありません。ぜひゲーミングキーボードを売っている実店舗に足を運んでみましょう。
私は青軸派ですが、友人は「青軸はうるさすぎて無理!」と言っていました。そういうことです。
どうしても試す環境がない場合は、茶軸を選べば大外れにはならないとは思います。とはいえ、せっかく高い買い物をするのだから最も自分に合うものを購入することをおすすめします。
ゲーミングデバイスは自分のモチベーションを上げるための道具です。自分が好きなものをちゃんと買いましょう。