ゲーミングPCを購入する理由の一つに、「PCゲームにMODを適用したい」というものがあります。
MODを触ったことがない人からすると、チートと混同しているかもしれませんが全く別のものです。
MODは、ゲームをやっている時にゲーマーが感じがちな「面白いけど、ここがこうだったらな」という夢を叶えることができる素晴らしい文化です。
今回は、私マルセル北村が実際にプレイした結果、おすすめできるMOD対応のPCゲームを5つに厳選して紹介したいと思います。
家庭用でも発売されているゲームだとしても、基本的にPC版でしかMODは使用できません。MOD対応ゲームを遊びたくてゲーミングPCの購入を検討している方は以下の記事をご覧ください。
MOD対応のおすすめゲーム5選
- The Elder Scrollsシリーズ
- Falloutシリーズ
- Slay the Spire
- RimWorld
- Cities: Skylines
The Elder Scrollsシリーズ
MOD対応ゲームといえば、「The Elder Scrollsシリーズ(TES)」を外すわけにはいきません。
TESってなんだろう……?
もしかしたら、「TES」と言われてピンと来ない方もいるかもしれませんが、「スカイリム」と言えばほとんどの方に通じるのではないでしょうか。
ベセスダソフトワークスの名作オープンワールドRPG「スカイリム」はTES5、つまりThe Elder Scrollsシリーズの5作目なのです。
「ドラゴンクエスト5 天空の花嫁」の「天空の花嫁」の部分が「スカイリム」です。
TESは3作目である「Morrowind」から、MODの作成を前提として実際のゲームの開発に使用されたツールが公開されており、公式にMODを推奨しているといえるシリーズの一つです。
「TES4:Oblivion(オブリビオン)」の時に本格的に日本国内向けに販売され、日本にもMOD文化の種がまかれました。
私がゲーミングPC沼に入ったきっかけになったゲームが「TES4:Oblivion」です。ストーリーやゲーム性はスカイリムよりもオブリビオンが好きでした。
その後5作目である「Skyrim(スカイリム)」が2011年に発売され、世界的に超大ヒット。スカイリムは数年ごとに現行機への対応を含めたバージョンアップがなされ、未だに世界中に愛され続けているゲームです。
スカイリムはMODの作成が非常に盛んで、おそらく世界のゲームの中でもトップクラスに公開されているMODの数が多いゲームだと思います。
スカイリムのMODは、グラフィックの追加やパラメータの変更などにとどまらず、新規クエストを追加するもの、ゲームシステムを変更するもの、はたまたスカイリムを文字通り全く別のゲームにしてしまうものまで非常に多岐にわたります。
私は生活感を出せるキャンプMODなどが好きでした。
スカイリムは本当に面白いゲームで、MODを導入するとその面白さが100倍くらいになります。
MODがあるスカイリムを知ってしまうとMODなしスカイリムにはもう戻れません。
ですが、スカイリムにMODを多数導入する際にはMOD同士の相性を確かめつつ極めて慎重に導入する必要があり、MOD環境の構築は相応に難易度が高く複雑で手間です。
ゲーミングPCの自作よりよっぽど難しいと思います。
そのため、MODを導入して動作確認するだけで満足してしまってゲームがプレイできないという、冗談なようで本当の話もよく聞きます。私にもそういう時期がありました。
私も発売当時からコンスタントにプレイしていますが、未だにメインクエストをクリアしていません。私の場合は、クリアするとゲームが終わってしまう気がして敢えてというのもありますが……
スカイリムにおすすめのゲーミングPCについては以下の記事で紹介しています。
Falloutシリーズ
Skyrimと同じく、ベセスダソフトワークスが販売しているオープンワールドRPG「Falloutシリーズ」もMODフレンドリーなゲームです。
Falloutシリーズとは言っていますが、ベセスダが開発するようになったFallout3以降のことを指しています。Fallout3、Fallout NV、Fallout4のことですね。Fallout76はオンラインなので除外します。
Falloutは核戦争後の荒廃した世界を舞台にしたオープンワールドゲームです。「北斗の拳」のような世界といえばわかりやすいでしょうか。
それだけではなく、SF的要素やレトロフューチャーな雰囲気もふんだんに漂っており、趣味が合う人にはとことん合うゲームです。
特に私はFallout3が好きでした。NV、4はまあまあ復興が進んでいる地域が舞台なので大きな街もけっこうあり、それはそれでわくわくするのですが、Fallout3は大きな街がほとんどありません。
そんな荒廃した「キャピタルウェイストランド」を探索するのがとても面白かった記憶があります。
TESシリーズと同じく、Falloutシリーズでも実際の開発に使用されたツールがMODDER向けに公開されています。
そのため、非常に多様なMODが配布されています。それこそ北斗神拳MODとかもありました。
個人的には、「Fallout NV」と「Fallout3」の世界を繋げてしまったMODには衝撃を受けました。MODでこんなことも可能なのかと。
Slay the Spire
デッキ構築型ローグライクの代表的作品で、数々のフォロワーを作り出した傑作インディーズゲーム「Slay the Spire」もMODに対応しています。
Slay the Spireの場合は、最初に選ぶキャラクターの変更、それに伴い入手できるカードの変更を行うMODが主に公開されています。
このように、インディーズゲームでもMODに対応している例は多くあります。ただし、絶対的なユーザー数の差からMODが盛り上がるゲームとそこまでではないゲームの差が顕著になりやすいです。
Rimworld
異星からの脱出を目指すコロニー構築型SLG「RimWorld」もMODに対応しています。
RimWorldは住環境を整えつつ惑星からの脱出を目指すゲームなのですが、信じられないくらい中毒性が高く、気づくと8時間くらいやっていることがあるくらいです。
私はやはり最初の住環境を安定させる段階が一番好きですね。
家を作りながら外敵の侵入をどう防ぐかを考えるのが楽しいです。
一方、2Dのデフォルメされた見た目に似合わずかなりダークな表現が多々あるので、そういったものが苦手な方は注意。ゴアな表現もあります。
奴隷とかカニバリズムとかそういう要素がかなりあるよ!
MODで変更できる箇所は極めて多岐にわたりますが、ゲームシステムを改善したり、新システムを導入するものが目立つ印象です。衣服の追加も豊富です。
例えば、元々のリムワールドに衛生の概念はないのですが、衛生に関するシステム(風呂、トイレなど)を導入するMODなどがあります。
Cities:Skylines
数々のSLGを世に送り出している「Paradox Interactive」の街づくりシミュレーション「Cities:Skylines」もMODに対応しています。
システムの変更はもちろんですが、Cities:Skylinesの場合はやはり建築物の追加MODが多いです。
実在する名所だとか、実在しない名所だとかを追加するMODがあります。
Cities:Skylines2が発表されたので、そちらの発売も楽しみですね。
おわりに
今回紹介したのはほんの一部です。他にも面白いMOD対応ゲームはたくさんあるので、いずれ紹介できたらなと思います。
MODはMODを作る人がいなければ成立しません。もし、MOD対応ゲームを遊んでいて改善したい部分が見つかれば自分でMODを作ってみるのもいいでしょう。
現状、MODはPCゲーマーの特権と言っていいです。ゲーミングPCを持っている方で、まだMOD対応ゲームで遊んでいない方は、ぜひ今回紹介したゲームから遊んでみてください。
個人的にはやはりTESシリーズかFalloutシリーズがおすすめです。MOD環境構築の難易度は高いですが、唯一無二のプレイ体験を得られます。また、逆にこれらのゲームの環境構築に慣れると他のゲームのMOD導入など簡単に思えてくるという副産物も。
……MOD対応ゲームの一部、例えば今回紹介したSkyrimやFallout4は、自分の思うままにMODを導入していくと、ゲーミングPCの必要スペックが爆上がりしていきます。
スカイリムなんて本質的には10年以上前のゲームなのに、MOD次第では現代最高のゲーミングPCをもってしても高フレームレートが出せない可能性があります。
私はほぼスカイリムのためだけに現行最強の「RTX4090」搭載ゲーミングPCを持っているほどです。
ゲーミングPCの買い替えを検討している方は以下の記事をご覧ください。
まだゲーミングPCを持っていない方は是非購入を検討してみてください。PCゲームでしか体験できないことがたくさんあります。
ベセスダさん、TES6の発売をお待ちしております