ゲームをしたいと思ったとき、かなり前だったらまずはプレステ等の家庭用ゲーム機を購入することが多かったでしょう。
しかし、今はスペック的にも、選べるソフトのラインナップ的にも、PC(パソコン)が家庭用ゲーム機を圧倒しています。
PCと言っても千差万別ですが、その中でもゲームをプレイするのに適したPCは「ゲーミングPC」と呼ばれています。
それならゲーミングPCを買ったほうが良さそう……でも、本当にゲーミングPCの方がプレステよりゲームに適しているの?
どちらも長所短所があるので、今回は、ゲーミングPCと家庭用ゲーム機(CS機)を比較した際のメリット・デメリットについてお伝えします。
- ゲーミングPCの購入を検討している人
- ゲーミングPCとCS機の違いが気になる人
私は、10年以上前からゲーミングPCを使用してゲームをプレイしています。家庭用ゲーム機のゲームはもっと前からプレイしています。参考になると思います。
そもそもゲーミングPCって?
ゲーミングPCに明確な定義はありません。
しかし、一般的に「ゲームをプレイするのに適したPC」がゲーミングPCと呼ばれています。
ではゲームをプレイするのに適したPCとは何かというと、基本的には「グラフィックボード(グラボ)を搭載したPC」を指しています。
たまにグラボを搭載していないゲーミングPCや、とても古いグラボを搭載したPCをゲーミングPCとして売っていることがありますが、明確な定義がないので自衛するしかありません……
ゲーミングPCと家庭用ゲーム機の比較
それではいよいよ、ゲーミングPCのメリット・デメリットについて記載していきます。
今回はゲーミングPCを主語にして比較をしていますが、家庭用ゲーム機のメリット・デメリットに関しては書いてある事の逆と思っていただければ大丈夫です。
家庭用ゲーム機と比較したゲーミングPCのメリット
- 家庭用ゲーム機を遥かに超えるスペックを実現することが可能
- ゲーミングPCでしかプレイできないゲームが多い
- PCゲームにMODの導入が可能
- ゲーム以外の用途にも使用できる
家庭用ゲーム機を遥かに超えるスペックを実現することが可能
例えばPS5の場合、ゲーミング性能に最も寄与する「GPU性能」は、諸説ありますが「RTX2070SUPER」、あるいは「RTX3060」程度だと言われています。
これは、現代のゲーミングPCとしては最低ラインの性能です。
RTX2070SUPERは2019年に発売されたGPU、RTX3060は2021年に発売されたGPUです。
それらのスペックがどのくらいのものかというと、「解像度フルHDで120FPSであれば大抵のゲームは快適にプレイできる程度」です。
つまり、「悪くはないけど良くもない」って感じです。
ゲーミングPCであれば、かけられる金額次第ですがもっとグレードの高いGPUを選ぶことができます。
その結果、解像度を上げたりレイトレーシングなどの機能を有効にすることで画質をアップできたり、FPSで重要なフレームレートを高めたりすることができます。
ゲーミングPCでしかプレイできないゲームが多い
世の中には色々なゲームがありますが、パソコンでプレイできないゲームというのは本当に少ないです。
むしろパソコンでしかできないゲームもたくさんあるので、ソフトへの対応力が圧倒的に高いです。これはゲーマー的には重要なポイントです。
また、家庭用で発売されていても、スペックの問題でPC版と比べ物にならないくらい快適度の低いゲームもたくさんあります。
さらに、後述のMODの存在からPC版と家庭用で別物のようになっているゲームもたくさんあります。
ゲーマーは、ゲーミングPCを購入すべきです。
MODの導入が可能
パソコンでゲームをやるとなったとき、MODの存在は無視できません。
MODとは、「modification」(改造)の略語です。簡単に言うとユーザーによるゲームの改造です。
改造というとアングラな印象を受けるかもしれませんが、最近はメーカー側もMODを推奨することも多く、様々な創意工夫に溢れたMODが公開されています。
MODの範囲は非常に幅広いです。グラフィックの差し替えに留まらず、ゲームシステムを変更するもの、エンジンだけを流用して全くの別のゲームにしてしまうもの、別のゲームをそのゲーム内で再現してしまうものなど、本当に色々なものがあります。
家庭用ゲーム機でもMODの導入ができるようになったソフトもありますが、導入できるものに制限があったりしてPCゲームのMODとは比較になりません。
MOD対応のゲームで遊びたい場合はゲーミングPC一択です。
実は私が最初にゲーミングPCを購入した理由は、MODを導入してゲームを行いたいからでした。
ゲーム以外の用途にも使用できる
PS5だってブルーレイが見れたりYouTubeが見れたりするんじゃない?
ゲーミングPCでできることはその比ではありません。動画編集、AI画像生成など、知識があればマシンパワーが必要な作業全てに転用することができます。
家庭用ゲーム機と比較したゲーミングPCのデメリット
- 値段が圧倒的に高い
- 購入する際に多少知識が必要になる
- トラブルが発生した際に対応する能力が必要になることがある
値段が圧倒的に高い
ここはどうしようもない部分です。大量生産される家庭用ゲーム機と違い、ゲーミングPCはどうしても高くなります。
PS5と同等のGPUを搭載したゲーミングPCを購入しようとしても、予算として10万円は超えてくるでしょう。
現行の最大スペックのゲーミングPCを購入しようと思う場合、50万円以上は見込んでおかなくてはなりません。
もっとも、解像度4kでフレームレートを上げてプレイしたいなどの希望がなければ、基本的にそこまでのスペックは必要ありません。
一般的なゲームに必要なスペックを満たしたBTOを購入しようと思う場合、おそらく15万円~20万円が必要になってくるとおもいます(自作なら若干安くなる可能性はあります)。
購入する際に多少知識が必要になる
家庭用ゲーム機の場合、そのハードで販売されたソフトは絶対にプレイできることが保証されています。
しかし、ゲーミングPCの場合は各個人によってスペックが異なるため、メーカーとしても個別のゲームについて動作の保証はできません。
なので、ユーザー側がちゃんとゲームを快適にプレイできるスペックのPCを購入する必要があります。
どうしてもプレイできない場合、ゲーム側の設定でグラフィックのクオリティなどを下げることで対応できるよ!
とはいえ、最近はGPUの性能も上がっており、よっぽどのゲーム(CYBERPUNKなど)、高解像度高リフレッシュレート、MODを大量投入などの要素がなければ、RTX3060以上のGPUを買えば普通にプレイはできると思います。
昔はソフトのスペックにGPU等ハードが追いついておらず、どうやっても快適には動かないソフトもありました。いい時代になったものです。
トラブルが発生した際に対応する能力が必要になることがある
家庭用ゲーム機の場合、ハード自体にあまり不具合は発生せず、発生した場合は発売メーカーに投げることになると思います。
ゲーミングPCの場合、保証期間内に起動しなくなったなどのハードに起因する不具合はともかく、それ以外のトラブルについては基本的に自分で対応する必要があります。
ユーザーがインストールしたソフトが原因で不具合が発生したりしても、メーカーでは責任が取れないからです。
まともなネットリテラシーを持っていればあまり出くわすものではありませんが、逆に言えばどんな人でも謎の不具合に出くわす可能性はあります。
そういう可能性があるということは理解しておくことが必要です。
初心者の方や不具合対応が面倒な方は、保証の手厚いBTOパソコンを購入するのがおすすめです。以下に、私が保証対応してもらった際の記事を公開しています。
まとめ
ゲーミングPCと家庭用ゲーム機との比較を行いました。
メリット・デメリット書いてきましたが、私自身は圧倒的にゲーミングPC派です。
4k環境、高リフレッシュレートなど現代ゲーミングの最前線にあるのは間違いなくゲーミングPCであり、MODの導入などゲーミング環境における自分の裁量が非常に広がることがその理由です。お金が出せるならゲーミングPCの購入をおすすめします。
ゲーミングPCの購入はBTOが最もおすすめです。コスパのいいBTOパソコンの選び方は以下の記事で解説しています。
ただ、ゲーマーの場合はどうしても家庭用ゲーム機(特にSwitch)の購入は避けられません。家庭用ゲームでしか出来ないゲームも割とあるからです。
私もSwitchは持っていますし、今後のPS5専売のゲームの移植状況次第ではPS5も買わざるを得ないと思っています。
本音を言えば「全部PCで出してくれよ」と思うところなのですが、そればかりは各メーカーの事情があるのでしょうがないところです。
私が家庭用ゲーム機を触るのは、家庭用ゲーム機でしかできないゲームをするときだけです。スマブラとかスプラトゥーンとかですね。