マルセル北村です。
ゲームにおいて重視される要素の1つに「ストーリー」があると思います。
どんなに面白いゲームでも、ストーリーが無茶苦茶だと「名作」とは呼びづらくなります。
典型的な例として「ファイアーエムブレムif 暗夜王国」を挙げさせてください。
純粋なゲーム部分については歴代ファイアーエムブレムシリーズの中でもトップクラスの面白さだったのですが、あんまりなストーリーが全てをぶっ壊してしまったもったいないゲームだと思っています。
そこで今回は、私がクリアしたゲームの中で「ストーリーが素晴らしかった」と感じたゲームを5つに厳選して紹介します。
もちろんストーリーが面白いと感じたゲームは他にもたくさんあるわけですが、今回は自分の中でのハードルを相当上げました。
例えば「ストーリーが面白いゲーム86選!」とか言われても見る気がしないと思うのです。
……見てもらえば一発なのですが、今回紹介するゲームはいわゆる「レトロゲーム」が大半となってしまっています。
レトロゲームって、ストーリーがいいとされていても今の基準で見直してみると「え?」っていう感じのゲームもあったりします。
今回は、今の基準でみてもストーリーが面白いゲームを厳選したつもりです。
そのため、古いゲームだからといって敬遠しないでくれると嬉しいなあと思います。
なお、今回はノベルゲームやADVは除外しています。それらのゲームが同じ土俵で戦うのは違うかなと思うので。
ストーリーが面白いゲーム5選
ファイナルファンタジー9(FF9)
ファイナルファンタジーシリーズのナンバリングタイトル9作目。初出のハードはプレイステーションです。
「原点回帰」を標榜したタイトルで、ファンタジー世界にスチームパンク風の要素を組み込んだ「FF6」を彷彿とさせる世界観になりました。
「霧」の存在など、世界観が非常に魅力的なゲームです。
戦闘開始時のロード時間が異様に長いという欠点もありましたが、少なくともストーリーに関しては万人が認める素晴らしさだと思います。
やはりパーティメンバーの一人である黒魔道士「ビビ」周りのストーリーが思い出深いですね。
現在はSteamやSwitchなどでリマスター版がプレイできます。ロード時間も改善されているので興味のある方はぜひ。
ファイナルファンタジータクティクス(FFT)
ファイナルファンタジータクティクスは、ファイナルファンタジーシリーズの異色作です。初出はプレイステーション(初代)。
ジャンルとしてはSRPGにあたり、「タクティクスオウガ」の開発者である「松野泰己」氏が指揮を執っているため全体的に非常にタクティクスオウガに似ています。
タクティクスオウガも面白いゲームです。
特徴はハードで現実志向な世界観です。貴族と平民の対立、宗教団体の腐敗など、史実をベースにしたような展開にファンタジーが上手く織り交ぜられて話が進行します。
もちろんゲームとしても面白く、特にキャラクターの育成にハマります。
変わったところだと、作中で入手できる本を読むと「サウンドノベルゲーム」が始まり、それも面白かったです(全部で4つあります)。
サウンドノベルの中では「ウイユヴェール」が印象的でした。
しかし、ゲームバランスについては首を傾げざるを得ないところです。ただ、その理由は基本的に味方が強力すぎるという点なので、自分で縛ればいい感じに楽しめます。
現行ゲームハードへの移植は行われていませんが、スマホでプレイできるようです。
操作感とかどうなんでしょうね(私はプレステ版しかプレイしたことがありません)。
ファイアーエムブレム烈火の剣
「ファイアーエムブレム烈火の剣」はファイアーエムブレムシリーズの7作目。初出はGBAです。
時系列としては前作「封印の剣」の20年ほど前を舞台にした作品ですが、烈火の剣を先にプレイしても全く問題ありません(私自身がそうでした)。
スターウォーズをエピソード4から見るかエピソード1から見るかみたいな話です。
ファイアーエムブレムの中では異色なストーリーで、歴史の裏側で起きた事件に立ち向かうような構成になっています。
各キャラクターも立っており、仲間入りしたあともちゃんと存在感があるのが特徴です。支援会話も非常に濃厚。
昔のファイアーエムブレムシリーズは、主要キャラ以外は仲間入り後はセリフが全く無いというのがよくありましたが……烈火の剣はストーリーに絡むキャラが多いです。
最新作に比べればUIは物足りないところはありますが、現代人でもプレイできるくらいの快適さは有しています。
また、2Dグラフィックならではのダイナミックな戦闘アニメは逆に最新作では味わえないです。めちゃくちゃ動いてかっこいいです。
私は、ファイアーエムブレムシリーズの中でこの「烈火の剣」が総合的に最高傑作だと思っています。
Nintendo Switch Onlineでプレイできるようになったので、ファイアーエムブレム好きでプレイしたことのない方はぜひプレイしてみてください。
人気キャラの「リン」が登場する作品でもあります。
UNDERTALE
UNDERTALEは、「トビー・フォックス」氏が開発したインディーズゲームです。
インディーズゲームとしては異例……というより、メジャーゲーム以上と言える大ヒットを起こした凄まじいゲームです。
例えば、任天堂作品でもないのにコラボ枠として「スマブラ」でBGMが使用されているといえばその人気の高さが伝わるのではないでしょうか。
UNDERTALEは一見JRPGのような体裁を取っており、元ネタが推察できるようなパロディも結構あります。
しかし、戦闘システムはシューティングゲームに近いので、JRPGは好きだけど伝統的JRPGのコマンドバトルに飽きている方にもおすすめできます。
また、BGMが素晴らしいのも特徴の1つです。トビー・フォックス氏は影響を受けたゲームの1つに「東方プロジェクト」を挙げており、実際東方の楽曲で聞いたことのあるトランペットの音が聞こえたりします。
月並みですが、私は「Death by Glamour」が一番好きです。
このゲームのストーリーについてはネタバレ抜きで説明するのが難しいですし、一切の前情報なしでプレイすべきゲームです。
間違いなく、ゲーム史に名を残す素晴らしいゲームの一つなので、グラフィックに強い抵抗がなければぜひプレイしてみてほしいです。
私は事前情報一切抜きでプレイしたのですが、ゲーム開始直後のイベントで心を持っていかれました。
ただし、UNDERTALEは私のように「ゲームが大好きな人(ゲーマー)」がプレイしたほうが面白いと思います。
例えば「人生で初めてプレイするゲームがUNDERTALE」だとUNDERTALEの魅力が半減する……かもしれません。
サガフロンティア2
サガフロンティア2はサガシリーズの異色作で、RPGです。
ちなみに、「サガフロンティア」(1)とは一切繋がりがないのでそこは気にしなくて大丈夫です。
水彩画のような個性的なグラフィック、浜渦正志氏による幻想的で素晴らしいBGMと、サガシリーズ伝統の高難易度が特徴です。
私は戦闘曲の「Feldschlacht1」が一番好きです。
サガフロンティア2は歴史の表舞台の話である「ギュスターヴ編」と、同時期に歴史の裏で起きていた事件を追う「ナイツ編」の2編に分かれており、同時に進行することができます。
ギュスターヴ編は、魔法が使えて当然の世界で「術不能者」として生まれた王子ギュスターヴを主人公としたストーリー、ナイツ編は「エッグ」というクヴェル(マジックアイテムのようなものです)にまつわる戦いに巻き込まれたナイツ一族のストーリーです。
どちらのシナリオも素晴らしいですが、個人的には序盤から中盤にかけてはギュスターヴ編が、中盤から終盤にかけてはナイツ編が特に面白いですかね。
ギュスターヴ編はBGMも相まって何年経っても忘れられないシーンが多いのですが、特に「ギュスターヴ12才」のシナリオは深く心に残っています。
ナイツ編は「ジョジョの奇妙な冒険っぽい」と言われることがありますが、まあわかるなという感じではあります。
ストーリーは素晴らしいのですがゲーム自体には結構クセがあり、戦闘のテンポが悪いことも相まってなかなか他人には勧めづらいゲームでもあります。
ただ、それをふっ飛ばすくらいストーリーが素晴らしいのは間違いないので、ストーリーに強く惹かれた方はぜひプレイしてほしいと思います。
発売時はかなり否定的な意見が多かったようで、今回紹介したゲームの中で唯一現行機でプレイする方法がないゲームです。
終わりに
今回は、ストーリーが面白いおすすめゲームを紹介しました。
記事を書いてて思ったのですが、歴史の裏側を描いたゲームはストーリーが良くなりがちなのかもしれません。
単に私の好みかもしれませんが……
ちなみに、今回紹介したゲームでPCでプレイできるものについては、高性能なグラボは必要ありません(なんならグラボがなくてもいいかもしれません)。
そのため、当サイトでおすすめしているものの中で最も低価格なRTX3060搭載ゲーミングPCがあれば余裕で動作します。
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